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"ツール・ド・北海道"選手の男子大学生死亡で会見 事故を陳謝…「参加段階から片側通行のルール周知」

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 9月8日、自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」で、自転車が対向車線の車と衝突、選手の男子大学生が死亡した事故を受け、主催者側が会見を開き、事故の状況などを説明しました。

 「ツール・ド・北海道」に出場者した大学生が死亡した事故から11日、北海道上富良野町の現場には花が手向けられていました。

 9月8日、「ツール・ド・北海道」に参加していた選手で東京に住む大学生・五十嵐洸太さんが対向の乗用車と正面衝突。搬送先の病院で死亡が確認されました。

先行集団を追い抜こうとして乗用車と衝突

先行集団を追い抜こうとして乗用車と衝突

 五十嵐さんは先行集団を追い抜こうとしたところ、対向車線を走ってきた乗用車と衝突したということです。

 約100人の参加者が3日間をかけて北海道北部と東部の21の市と町を駆け抜ける、全長532キロのコース。

 その初日に起きた痛ましい事故でした。

 現場は吹上温泉を超えた山中の片側1車線の道路です。

現場は山中の片側1車線の道路

現場は山中の片側1車線の道路

 事故の詳しい状況や警備体制はどうなっていたのか。

 9月19日夕方、主催者側が会見を開きました。

 「誠に申し訳ございませんでした」(ツール・ド・北海道協会 山本 隆幸 理事長)

 レースを主催する「ツール・ド・北海道協会」や警察によりますと、当日、レースで使用する車線は警察が規制。

 一方、対向車線は協会側が警備員を配置して自主的に規制していました。

警察と主催者両者で規制

警察と主催者両者で規制

 距離が長いため、全面通行止めにすると住民などへの影響が大きいためです。

 さらに、協会は前日に行われた監督会議を通じて、センターラインを越えて追い抜かなように指導していたと言います。

 「片側通行を原則として競技を行うということは、チーム参加の打診をする段階から、ツール・ド・北海道はこういうルールでやっていますということはお知らせしています」(ツール・ド・北海道協会 山本 隆幸 理事長 )

 乗用車の男性運転手は「規制前だったので、吹上温泉に向かうためにそのまま通行した。現場近くの駐車帯でレースを見ていた」などと話しているということです。

協会は検討チームを設置し事故の原因を分析

協会は検討チームを設置し事故の原因を分析

 一方、協会側は車が進入した時間は「分からない」としています。協会は検討チームを設置し、事故の原因を分析するとともに、安全な運営方法を模索するとしています。

 一方、警察は業務上過失致死の疑いも視野に捜査を進めています。