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北海道にいないとされていた"天然ウナギ" 記者が釣る『ペットボトル釣法』専門家もびっくり 一般の捕獲初か

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前例なし 専門家びっくり「よく釣ったなぁ」

体長約40センチの二ホンウナギを釣る

体長約40センチの二ホンウナギを釣る

 北海道のウナギ調査の中心人物、北海道大学の岸田治准教授を直撃。いままで北海道でウナギを釣った人はいるのか? 一般の人が捕獲した事例はあるかをたずねると前例はないといいます。

 「研究している側からするとまあよく釣ったなという感じですね。釣れるほど、ウナギがいるかは怪しい。限られているところでうまいこと見つけたなというのが率直な感想」(岸田准教授)

北海道が"ウナギの一大産地"に!? 専門家 可能性を指摘

北海道がウナギの一大産地になる可能性を語る岸田准教授

北海道がウナギの一大産地になる可能性を語る岸田准教授

 北海道でどの程度生息しているのか。「それは言えないです」。研究成果をたずねるとけむに巻かれます。情報を伏せる理由は乱獲を恐れてのこと。

 「本州でウナギの数がすごいいきおいで減り、問題になっています。逆に北海道がウナギの一大産地としてこれから重要視されていくこともあるかもしれない」

 釣ったウナギは一度水槽で回復させたあとにリリース。元気な姿で元の河川へ戻っていきました。

 まだ北海道のウナギは研究が始まったばかり。ウナギという新たな北海道の資源を守るために何をすべきなのか、議論が必要です。

釣ったウナギをリリース

釣ったウナギをリリース

 ウナギの生態がまだ解明されていませんが、2000キロ以上離れたマリアナ海溝で産卵。卵と稚魚のシラスウナギが黒潮にのって日本へたどりつき川で成長するとみられています。

 温暖化により海や川の水温は上昇しています。ただ、岸田准教授は「生息域が北上しているのか、個体が特定の地域で増加しているかはまだ分かっていません」といいます。

 そもそもウナギは北海道に生息している前提ではないので、漁業権など法整備が整っていません。岸田准教授は万が一釣り上げてもリリースをしてほしいと話していました。


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