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【ススキノ首切断】「やってません。家に帰り初めて知った」両親が共謀否定…弁護人は責任能力問題ないとして鑑定留置短縮求める

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鑑定留置となった親子3人

鑑定留置となった親子3人

 2023年7月、札幌市の歓楽街ススキノのホテルで、首を切断された恵庭市の男性(62)の遺体が見つかり、田村瑠奈容疑者(29)と、父親で医師の田村修容疑者(59)、母親の田村浩子容疑者(60)の親子3人が殺人などの疑いで逮捕・送検された事件。

 8月28日から、3人の刑事責任能力を調べる鑑定留置が始まっていて、期間は2024年2月28日までの半年間の予定ですが、9月1日、札幌簡易裁判所で両親の"鑑定留置理由開示手続き"が行われました。

田村瑠奈容疑者(29)

田村瑠奈容疑者(29)

 関係者によりますと、この手続きにおいて両親は、娘と事前に殺人の共謀をした疑いがもたれていることについて、「やっていません。事件後に家に帰ってきて、初めて知りました」と話したということです。

 また、両親の弁護人も共謀を否定した上で「ノコギリやナイフの買い物は、瑠奈容疑者が枝やドールの背景作りにのためにベニヤ板を切断するために以前から購入していたことや、ナイフの収集が趣味だったので欲しいと言われても違和感が全くなかった。瑠奈容疑者が男性に殺意を抱いているとは認識していなかった」として「起訴できないのは確実で、責任能力の検討をする必要はない」と意見陳述しました。

父親の田村修容疑者(59)

父親の田村修容疑者(59)

 また両親の弁護人は「修容疑者は30年以上、精神科医をしていて、通院歴などもなく、責任能力に問題はない」とし、浩子容疑者についても「精神疾患を患っている事情はなく、責任能力に問題はない」と主張。

 「半年間に及ぶ鑑定留置を行う必要がなく、簡易鑑定を行うべきで、1週間あれば十分」とし、「鑑定留置の真の目的は勾留の満期を事実上引き延ばそうとするものに他ならない」とと述べ、修・浩子両容疑者について、鑑定留置の期間を9月8日までに短縮するよう求めました。

母親の田村浩子容疑者(60)

母親の田村浩子容疑者(60)

<ススキノホテル殺人・頭部切断事件 経緯>
※警察・捜査関係者などへの取材に基づく

■5月下旬
・父親の修容疑者が車で娘の瑠奈容疑者をススキノに送る
→ダンスクラブで瑠奈容疑者が被害男性と出会う(初めてか)
・修容疑者もダンスクラブにいた 事件前から被害男性と面識があった可能性
 
この時に”何らかのトラブル”か

■6月上旬
・瑠奈容疑者と被害男性が会う(2回目か)

■7月1日午前2時ごろまでに
・瑠奈容疑者と修容疑者 自宅近くの小売店でノコギリやナイフなど複数の刃物のほか、スーツケースなどを買いそろえる
・修容疑者 1人で札幌市内の店でレインコートを購入

■7月1日午後8時ごろ
・瑠奈容疑者と修容疑者 自宅近くの小売店でノコギリを追加購入

■7月1日夜~2日未明
・修容疑者が車で瑠奈容疑者をススキノへ送る(その後、修容疑者は一度勤務先へ)
→ススキノで瑠奈容疑者と被害男性が合流 ホテルへ
→レインコートを着た瑠奈容疑者が、浴室で男性を後ろ手に拘束し、抵抗できない状態で後ろから首付近を刃物で突き刺し殺害か。致命傷は肺の近くまで達する深い刺し傷 死因は出血性ショック
→殺害直後に、ホテルで男性のスマートフォンを工具で壊し、証拠隠滅を図ったとみられる。複数の刃物で男性の首を切断し持ち去る
・修容疑者が車で瑠奈容疑者を迎えに行く
→一緒に厚別区内の自宅へ帰る
・数時間後、修容疑者が車で瑠奈容疑者をふたたびススキノに送る
→瑠奈容疑者は別のダンスクラブへ