関東大震災から100年 映画『福田村事件』全国初の先行上映 森達也監督が札幌で会見
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今作は加害者側に重点を置いて描きたかったという。被害者側に重点を置くと、加害者がモンスターになってしまうからだ。加害者の日常、喜怒哀楽をきちんと描き、善良な普通の人たちが集団になると暴走し虐殺を起こす姿を劇映画のエンターテインメントとして表現した。
「人間は群れる動物。僕らは群れることで繁栄した。でも群れることには副作用があって、同質でないものを排除しようとする。この本能があるから差別はなくならない。しかし、そのことによって起きた悲劇を忘れなければ、同じような悲劇は起こらないのではないかー」
映画『福田村事件』は9月1日から東京・新宿テアトル、札幌シアターキノ、函館シネマアイリスほかで全国公開。
戦前の状況と酷似していると言われる今、多くの日本人に是非みてもらいたい衝撃作だ。
■公式サイト
https://www.fukudamura1923.jp
