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円山動物園の人気者 ゾウの「花子」が死んでから16年…後継の「パール」が出産間近 悲願の“繁殖”が目前に

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 間もなく誕生となるのでしょうか。

 北海道札幌市の円山動物園で、妊娠しているアジアゾウの「パール」の出産の時が近づいています。

 出産秒読みとなっている札幌市円山動物園のアジアゾウ「パール」。

アジアゾウのパール

アジアゾウのパール

 8月18日は朝からパールを一目見ようと多くの人が訪れました。
    
 来園者:「パールに頑張ってほしいなと思ってみんなで来た」

 来園者:「子どもを産むのを頑張ってほしい」

 来園者:「頑張って赤ちゃんを産んでほしい」

 円山動物園によりますと、8月15日に「パール」の血液中の出産に関わるホルモン濃度が急激に低下しました。

 これは出産の兆候で、その後、平均3日で出産するとされていますが…。
    
 ゾウ飼育員 吉田 翔悟さん:「いつもしない動きが出ているので可能性はあるかも。僕らも初体験なのでわからない。」

 現在「パール」には飼育員8人が24時間態勢で付き添い、その時に備えています。

 かつて、円山動物園には大勢の人に愛された人気者がいました。

 円山動物園が開園して2年後の1953年にやって来た、ゾウの「花子」です。

 半世紀以上に渡り北海道民に愛され、2006年には60歳の還暦をみんなから祝福されました。

半世紀以上愛されたゾウの「花子」

半世紀以上愛されたゾウの「花子」

 しかし…。

 柴田 美和 記者:「花子の死から1日がたちました。ゾウ舎の前には、たくさんの人が献花に訪れています」

 2007年、花子は惜しまれながら老衰のため旅立ちました。

 人間に換算すると100歳を超える大往生。

 それ以来、円山動物園ではゾウのいない状態が続いていましたが、2018年に東南アジアのミャンマーから4頭のアジアゾウがやってきました。

2018年にミャンマーから来た4頭のアジアゾウ

2018年にミャンマーから来た4頭のアジアゾウ

 円山動物園にゾウがやってくるのは11年ぶりのことでした。
    
 新しいゾウ舎を造り、ゾウにストレスを与えないよう、飼育員が檻の中に入らず自然に近い形で飼育する「準間接飼育」を行ってきました。

 飼育員たちが目指していたのは。

 飼育員 鎌田 祐奈さん:「ウシと同じくお尻に手を入れて人工授精を行う。ゾウに近づけるようにして、最終的には繁殖にもっていければいい」

 アジアゾウの繁殖は、園をあげての一大プロジェクトでした。
   
 2019年3月には4頭のゾウが一般公開され、多くの人がその姿を見ようと訪れました。

 新たな円山動物園の人気者となったのです。

 そのうちの1頭「パール」が間もなく出産を迎えます。
      
 小出 昌範 ディレクター:「赤ちゃんの誕生が待たれるアジアゾウのパールですが、いつもと変わらぬ食欲を見せています」

 ホルモンの急激な低下など、出産の兆しは見られますが…。
      
 ゾウ飼育員 吉田 翔悟さん:「出産直前になると食欲が落ちるが、餌も全部食べているしまだ落ち着いている」

パール出産間近

パール出産間近

 準間接飼育でのゾウの出産は全国で初めて。

 大勢の北海道民が誕生の時を待ち望んでいます。


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