小学校の「プール授業」が中止に 理由は送迎バスの“運転手不足”…子どもたちの夏の楽しみを取り戻す 学童クラブの取り組み
北海道函館市の市立小学校では、2023年度のプール授業が全て中止となりました。理由は児童を送迎するバスの運転手不足です。
授業を受けられない子どもたちのために、函館市内の学童クラブが立ち上がりました。
プールで元気よく遊ぶ子どもたち。
プール遊びをする児童:「めちゃくちゃ涼しい。久しぶりだけど気持ちいい」
プール遊びをする児童:「プール授業をしてほしい。バスがなかったから、プール授業ができなかったので」
この夏、函館市では子どもたちの楽しみがなくなりかねませんでした。市立小学校の2023年度のプール授業が全て中止となったのです。
子どもたちのために立ち上がった、学童クラブの取り組みとは。
函館市内の学童クラブ「さんさんさん」です。40人の児童が通っています。待ちに待った夏休み初日、子どもたちが楽しみにしていることがありました。それは…。
学童クラブの児童:「プール!」
みんなで向かうのは函館市内のプール施設。児童16人を学童クラブの指導員2人が引率します。
指導員の三田健司さんです。
学童クラブさんさんさん 三田 健司さん:「学校でプールに行けなかったら、みんなで水で遊ぶことができない。ちょっと残念、楽しい時間がなくなってしまったので」
函館市の市立小学校では、コロナ禍で中止されていたプール授業が4年ぶりに再開される予定でした。
しかし、それが全て中止になりました。理由はバスの運転手不足です。
函館市教育委員会 酒井 光史 教育指導課長:「子どもたちには大変申し訳ないと思っている」
これまでプールがない学校の児童は、設置されている学校にバスで移動し授業を受けていました。
しかし、観光需要の復活で人手不足となり、運転手が確保できなかったというのです。