約30年の歴史に幕…北海道の"流行の拠点"ピヴォ閉館 「無くなるのは寂しい」 新たなファッションビルも 再開発進む札幌
ピヴォが現在入っている建物は1968年に完成。
1973年からは大手スーパー・ダイエーの北海道1号店が入っていましたが、1995年にファッションビルとして生まれかわりました。
丸井、三越の老舗に加え、パルコや4丁目プラザ、そしてピヴォ。
札幌の商業の中心だった大通地区でしたが、2003年JRタワーを中心とした大型商業施設が開業すると大きく客を奪われることに…。
ピヴォも苦境に立たされます。
ピヴォ 営業部長(当時)・丹内 大博さん「もう少しパブリシティの部分で各雑誌社にPRをしてくれる?これだけピヴォが変わるんだという部分を!」
現在の館長・丹内さんが力強い声で檄を飛ばします。
2004年にUHBが放送したニュース特集です。
タイトルは「大通の逆襲」。
ナレーション:「ピヴォも売り上げが十数パーセント減り、巻き返しをかかるために丹内さんはこの春から大掛かりな改装にとりかかりました」
海外の高級ブランドの旗艦店オープンをきっかけに札幌駅エリアへの逆襲を試みたのです。
今では考えられない大胆なPR作戦も敢行!
誘致した高級ブランドの服を着た大勢のモデルが街を闊歩!
さらにオープン前には当時の人気モデルを招いたパーティを開催!
出席者の中にはこの人の姿も!
ピヴォ 丹内 大博 館長:「新庄監督や押切もえさんだとかモデルさんにも来てもらい、札幌では珍しいレセプションだった」
大胆なPR作戦が功を奏し、開店前には大行列ができました。
ピヴォ 丹内 大博 館長:「予想以上の客で売り上げも予想以上だったのは思い出になっている」
札幌駅エリアの台頭や、不況やコロナ禍。
数々の荒波を乗り越えてきたピヴォですが、5月16日閉館することになりました。
旭川市から「旭川にはデパートがないのでやはりここまで買い物に。なくなるのは寂しい」
札幌市民:「学生のころから通っていたので寂しいのが一番。あちらこちら店が閉まっているのでここもかと思って」
でもこれでピヴォは終わりではありません。
ピヴォ 秋山 義彦 マネージャー:「既存店舗(ZARA)のある1階・2階・地下1階のフロア以外は全部改装。新しいテナントには全部新しいビルに見えると思う。7階~8階には美容、6階から地下1階がファッションのフロアに」