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営業ノルマ撤廃×週休3日制×ステーキ食べまくり旅…楽しい会社 どうつくる?「北一ミート」田村健一さん #BOSSTALK

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北海道の活性化を目指すボス達と北海道の未来と経営を楽しく真剣に語り合う「BOSS TALK」(ボストーク)。ゲストは「北一ミート」株式会社 代表取締役の田村健一さんです。営業ノルマを撤廃し、週休3日制を導入して、売り上げをアップした田村さん。社員の意欲を高める方法をうかがいました。


「北一ミート」は1979年札幌中央卸売市場の一角で創業。食肉の中卸業者として牛や豚、鳥、羊、エゾシカなど1日9トンの食肉を飲食店や学校、病院をはじめとする約1500もの取引先に提供しています。

現在は、食肉卸をはじめ、飲食店経営や札幌クラフト生ハムを中心とした加工食品の製造にも力を入れ、食肉業界のトップランナーを目指しています。

「肉屋になるんだよ」と言われ育つ…厳しい父 "一挙手一投足"見て関係改善

「北一ミート」田村健一さん

「北一ミート」田村健一さん

――食肉業界に入ったきっかけは?
 父が肉屋を経営。その姿を見ていましたし、母親に「肉屋になるんだよ」と言われ育ちました。高校を卒業したら"肉屋になろう"と決めていました。

 創業者の父は会社のためなら命も削れる人。厳しい人で私も含めて社員にも厳しくあたる。平成の私と昭和の父と間にはギャップがありました。

 師として仰ぐひとに相談すると、父の一挙手一投足を見てと言われました。よく見ると階段のごみを拾ったり、神棚の水を取り替えたりしている。

 父親の働いている姿を追うにつれ、父親の尊敬できる意外な一面に気づくようになり、お互いのコミュニケーションが増えました。そして2019年の正月、実家で過ごしている際「そろそろ社長やってみるか」と言われ、お受けしますと答えました。

会社辞めるのは「イヤな上司・人間関係」…営業ノルマ撤廃し週休3日制も導入

「まずいステーキとうまいステーキを食べてこい」。東京ステーキ食べまくり旅行を指示することも

「まずいステーキとうまいステーキを食べてこい」。東京ステーキ食べまくり旅行を指示することも

――どう会社を変えかじ取りを?
 まずは"営業ノルマ"を撤廃。現代では、仕事そのものが楽しくないと過労につながる。イヤな上司・人間関係、それとノルマ。これらが仕事を辞める最大の原因と思ってました。

 楽しい会社づくりをしよう。どれだけ楽しければ、いきおい良くなるかなという実験でした。

 社員に東京へ行きステーキを食べておいでと指示。「まずいステーキとうまいステーキを食べてこい」と。1泊2日でステーキを食べまくる旅。まずい店もある。何が原因なのか考えることにも。

――そのほかの取り組みは?
 仕事の楽しさを求めるのと同時に時間の縮小にも力を入れています。「週休3日制」を導入。社員のプライベートの時間を充実させてほしいという思いから。売り上げはおかげさまで伸びている。数字にも出ています。

 2018年に"夢の社屋"を建てました。温度を一定したいなど希望を全部詰め込んだ社屋。社員もモチベーションもあがったと思います。「うちの肉おいしいんです」と自信もって営業へ行ける。社員も楽しそうに仕事をしていますね。

――BOSSとして大切にしていることは?
 「社員全員幸せに」。これが1番大切。社員を不幸にする会社はダメだと思います。日頃から大切にしています。人事評価制度は特にありませんが、人を幸せにできる人に上司になってほしいといってます。私も含め一緒に育っていきたいです。


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