【菅井さんの天気予報 1日(水)】白老町で記録的な大雨!局地的な豪雨は山の地形も関係 あすも大気不安定が続く
(菅井貴子気象予報士が解説 午後5時40分現在)
◆積算降水量
胆振地方の白老町森野は350ミリを超えました。
北海道内で、最も雨が多い地域ではありますが、
それでも、統計史上一番の大雨でした。
高気圧から流れ込む暖かく湿った風と
上空の寒気がぶつかり、大気の状態が不安定になったことに加えて、
白老町の北西には、標高1000メートル級の山々がそびえているため、
雨雲のたまり場になり、局地的に集中豪雨となりました。
◆今後の見通し
日高沖で、積乱雲が発達しています。
日高地方に、竜巻注意情報が発表されていますが、
特に、日高町や新冠町では竜巻発生の可能性が高まっています。
また、その他の地方でも、
今夜遅くにかけて、局地的に非常に激しい雷雨、
あす明け方にかけて、突風、ひょうのおそれがありますので、
引き続き、ご注意下さい。
◆きょう1日(水)の気温
道北の枝幸町歌登では25℃と、夏日となりました。
全道的に、平年に比べて3℃~5℃前後上回っています。
札幌の最高気温は21.6℃で、9月下旬並みでした。
◆あす2日(木)の天気
大気の不安定な状態が続き、変わりやすい天気です。
晴れ間が出ても、にわか雨の所がありますので、
外出は雨具を持ち歩きましょう。
また、太平洋側西部や後志地方は、大雨により、
地盤が緩み、川の水位も上がっていますので、
危険な場所には近づかないようにしましょう。
◆あす2日(木)の気温
朝の冷え込みは緩く、稚内は最低気温でも17℃です。
最高気温は、札幌で24℃、函館で25℃、
帯広は、前日より7℃高く、23℃です。
◆全道の10日間予報 2日(木)~11日(土)
3日(金)~5日(日)にかけては、晴れて季節外れの暑さとなりそうです。
札幌の最高気温は25℃以上で、3日連続の夏日になると、
史上初めてのことです。
スポーツの秋を楽しまれる方は、特に熱中症に気を付けて下さい。
来週は周期的に雨が降り、後半は、上空に強い寒気が流れこむため、
札幌は、最高気温でも15℃前後で、10月下旬並みとなるほか、
石北峠、三国峠など、標高の高い峠は、初雪が降り、路面が凍結するおそれがあります。
道路情報にも注意をして下さい。