【障害も高齢も関係ない共同体】“生涯活躍”を掲げる「ココルクえべつ」春から社会人として自立の道を歩み始めた20歳_妻をなくしてサ高住に入居し仕事を始めた80歳〈北海道〉
「(以前から料理はした?)いいえ、していません。ここに来てからです」(菅原敏彦さん)
サービス付き高齢者住宅には朝と晩、食事が付いていますが、自炊をしています。
この日の晩ごはんは妻の美代子さんがよく作っていたという甘い味付けの卵焼きに、ホッケや昆布巻きなど。
そして毎日欠かさないのが…
「炭鉱でよく作っている『ナンコ』。馬の腸です。ホルモンですね」(菅原さん)
炭鉱のマチ・三笠市で生まれ育ち、「ナンコ」は幼いころ母親が料理してくれたふるさとの味です。
一日の終わりに楽しむ晩酌が生きがいとまで言う菅原さんに、2025年、娘さんがある提案をしていました。
「『認知症の予防に話ができるから温泉でお願いしたらどうなの』と言うからスタッフの方に言ったら『良いですよ』とすぐ決まった」(菅原さん)
週に1度、ココルクえべつの温泉で働いているのです。
61歳で建設会社を辞めてから、約20年ぶりに仕事に就くことになりました。
「はい、ごゆっくり」(菅原さん)
受付の仕事のほか後片付けもします。部屋に帰るのは夜の10時30分ごろ。
80歳でも働けるのは、ココルクえべつが「生涯活躍」を目標に掲げているからです。障害のある人も高齢者もお互いできることをやり支えあって生きていく。
「夜来る方は常連が多い。いつも顔を合わせるので自然と話をして友達になる」(菅原さん)
「無いのかい?」(常連客)
「いや、まだ1週間か10日分くらいある。今度来るとき買ってきて」(菅原さん)
「(何か頼んでいた?)ナンコ頼んでいたの。いつも買ってきてもらっている」(菅原さん)




















