「宇宙船の酸素が足りない」『宇宙飛行士』『有名アイドル』…なぜ現実離れした詐欺に騙されるのか?「嘘が大きすぎると警戒が薄れる」"現実"織り交ぜた巧妙手口…被害者の心理を専門家が解説【みやぶれ】
こうした心理的なスキを巧妙に突く詐欺はほかにもあります。
有名人の名前を騙る詐欺です。2026年4月末、北海道岩見沢市内の北洋銀行に、60代の女性が訪れました。
「私の方にスマホの画面を見せていただいて、ここの銀行に振り込みをしたいということで」(北洋銀行岩見沢中央支店 山口みゆきさん)
画面には70万円の振込依頼のメールが来ていました。個人名のネットバンキング宛てだと気づいた山口さんの説得で、女性は振り込みを中止しました。
女性がやり取りしていたのは、有名アイドルと同じ名前のLINEアカウントでした。1か月の交流で距離を縮められ、「海外から送った荷物が税関で引っかかった。受け取るために70万円が必要だ」と迫られていたのです。
さらに、現実のニュースとリンクするような話も。
「その日、カナダから帰ってきたとニュースでやっていた」(北洋銀行岩見沢中央支店 業務統括部長 大川正裕さん)
このアイドルは海外で長期撮影中で、一時帰国の様子が報道されていました。
「岩見沢の(女性の)自宅にスケジュールの合間を縫って会いに来ると信じていた」(北洋銀行岩見沢中央支店 大川さん)
空港から岩見沢までの細かなスケジュールが女性に共有されていたのです。
その後、大川さんが警察と連携し、見事水際で被害を食い止めました。
冷静であればだまされないはずの詐欺被害。被害者の心理を解説します。
実際、うそが大きすぎると、かえって疑うことを忘れてしまうという人間の心理を突いた詐欺。
なぜだまされてしまうか。明星大学の藤井教授によると、突飛な設定はだましやすい人を見つける手段。電話ならすぐ切ったり、SNSならブロックするなどの手段がとれるが、それをしない人、聞いてくれる人選別しているということ。
では、だまされないためにはどうしたらよいのでしょうか。
詐欺師は、1対1の関係を作りたい、周りの人のアドバイスなどを遮断したいということ。これに対抗するには、日頃からコミュニケーションを取ることが大切。変だなと思ったら、お金を振り込む前に必ず誰かに相談してください。




















