「有期懲役刑の最長を科すほかない」旭川女子高校生殺害で内田梨瑚被告に懲役27年の判決「被害者自ら落下でも殺人は成立」―法廷に男乱入『こんな判決おかしいだろ』異例の裁判に【内田梨瑚裁判詳報9】
■【第7回公判】内田被告が涙…検察官の質問で"顔が激変"
6月4日。続く弁護人からの被告人質問で内田被告は涙を流す姿を見せて、反省の弁を述べた。
Q2年以上たって逮捕からも2年以上これまでどう過ごしましたか
「取り調べ中はやっていないことをやっていないと訴えることに必死で、被害者の気持ちを考えられなかった。取り調べが終わって令和6年7月4日に拘置所に移ってひとりの時間を過ごしていくうちに被害者をなくしてしまった責任と…」
ここで20秒ほど言葉に詰まり、泣き出した内田被告。傍聴席でメモを取っていた人が顔をあげ、内田被告の様子を確認するような様子も見られた。
「被害者を亡くした責任と向き合えるようになって、それからは被害者への思いが深まり、反省と謝罪の日々を送ってきた」
しかしその後、検察官から「なぜ泣いたんですか」と指摘された内田被告。
沈黙が続き、回答に困っているのかと感じられたが、表情を見ていた裁判員の1人は、のちにその時のことをこう語る。
「検察官からの"なぜ泣いたのか"という質問で顔が激変していました。それがすべてだと思いました」
その後も時折女子高校生を思うような証言をした内田被告。死の結果については…
「直接的に橋から落下させてはいないが、私の言動によって追い詰められて亡くなったのは間違いないと思う」と、検察官の主張する“殺人の実行行為性”を認めるような発言をする場面もあった。
■【第8回公判】検察の求刑は“有期刑の上限”の懲役27年
6月8日。検察と弁護士、それぞれの主張が対立し、裁判は結審した。
裁判の争点となる実行行為性について検察は…
「仮に、被告人が突き落としたのではないとしても、被告人らの言動のせいで転落したのであれば、実質的に殺人の実行行為にあたる」などと主張。
共犯の女の懲役23年も考慮したうえで殺人罪の上限の20年と監禁罪の上限7年を合わせた有期刑の上限である懲役27年を求刑した。
一方の弁護側は…
「被告人が流れをコントロールしたわけではなく、すべて被告人の責任とは言えない。計画性のない犯行」と主張。あくまで内田被告は突き落としていないとして情状酌量を求めた。
この日の最後に証言台に立った内田被告は遺族に深々と一礼。
「今日まで8回の裁判を通して改めて結果の重大さを身にしみて感じました。今後も反省、謝罪、償いの日々を送ります。以上です」

















