【札幌・東区クマ襲撃から5年】“全身140針”の重傷を負った男性「市街地での人身被害は『自然災害』…行政が支援策を考えるべき」約140年前の”丘珠事件”以来_東区での人身被害で対策は進んだのか?
「札幌市東区の丘珠空港近くのこのあたりでは明治時代、住民がクマに襲われる被害が発生していました」(木村洋太記者)
明治時代の1878年1月に起きた「札幌丘珠事件」です。
現在の札幌市中央区の山で猟師から逃げたクマが、現在の東区丘珠町にたどり着きます。
そして小屋にいた家族を襲い、乳児を含む3人が死亡しました。
「丘珠事件」から140年以上が経って東区で発生したクマによる人身被害。
クマは川や水路などを通って市街地へ侵入したとみられています。
「当時まさかと思った。ここまで出てきていて油断できない」(付近の住民)
「通り道なので歩いていたら人だかりができていて、消防車や救急車が止まっていた。鮮明に覚えている。一生懸命血をふいてたのを覚えている。もう(クマは)出ないだろうと勝手に思っているが、当時はすごく怖かった」(当時現場にいた女性)
「(5年前の事故が)大きなターニングポイント。『まさか』という形で動いてしまった」(道猟友会札幌支部ヒグマ防除隊 玉木康雄隊長)
普段は日本茶専門店の経営者としてお茶を販売をしている玉木康雄さんは、札幌のヒグマ防除隊の隊長です。
「創成川は流域は広い原野とつながっていて、いろんな可能性はある」(玉木隊長)
中心部に川が流れ自然に囲まれた札幌だからこそ、どの市街地にもクマが出没するリスクはあると考えてきました。
「ここで道路の端から撃てるかと言われたら撃てない。水平だから。下の川の中にいたら撃てると思う。いろんなシチュエーションがある。この組み立てでいきますか、こういうふうにお膳立てしますよとか、高所作業車を呼びましょうとか、連携が全部出来ている」(玉木隊長)
被害を繰り返さないために、体制づくりの強化が進んでいるといいます。
「最後にトリガー(引き金)に指を置くのは私たちだが、行政・警察と一緒にトリガーを引く感覚がなければ出来ないミッション。そこにまで考えが至るようになったのは東区の事案がきっかけ。『まさか』ではなくて、起こったらこうやって対処しようという形を4年間かけて行政・警察・ハンターで密にした」(玉木隊長)
5年前の6月18日、会社に向かう途中で突然クマに襲われた安藤さん。
訴えたいことがありました。
「北海道でも札幌でも本州でもクマ被害が増えているので、『いつどこで出てもおかしくない』という心構えをしておかないと。僕みたいにケガをしてからでは遅い」(安藤さん)



















