高校で学びたい!障がいの有無に関わらずともに学ぶー"インクルーシブ教育"の現在地 進学へ面接練習繰り返す…教諭「受け入れると決めたらガチンコ」真剣勝負で学ぶ姿勢伝える〈北海道〉
迎えた高校受験の朝です。
芽生さんの父親は小学6年生の時に亡くなりました。
広美さんは芽生さんの将来を考えた時、特別支援学校ではなく高校を選びました。
「当然社会に出たら、障がいのある子ばかりの周りで生きていけないよね。やっぱり友だちとの関係で助けられたり、助けたりして本人もできないことはできないと言う。そういう社会性を育んでもらいたいというのはありましたよね」(広美さん)
試験当日は、大雪になりました。
見学の結果、受け入れてくれそうな札幌市近郊の学校までは約15キロ離れています。
「大丈夫だよね、へっちゃらでしょ、これくらいは」(広美さん)
受験する高校にはバスとJRを乗り継いで向かいます。
「もうすぐ、バス来るから。そしたら温かいよ」(広美さん)
障がいのある、なしに関わらずともに学ぶインクルーシブ教育が注目されています。
しかし、全国では今も定員割れしている高校で障がいのある受験生などが不合格になる、「定員内不合格」の問題があります。※現在は北海道にはない
また、2025年12月には北海道立の定時制高校で障がいの重い受験生を排除するような資料が共有されていたことが明らかになりました。
しかし、インターネットにはこうした不適切な方針に賛同する人たちの声があふれています。
こうしたコメントに憤りを隠せないのは恵庭南高校定時制の教諭・新岡昌幸さんです。
「どうしてそんなに腹が立つっていうか、牙をむくんだろうって。どこで学ぶか、何を学ぶかって本人しか決められないし。本人と家族しか決められないし、決めるのは彼ら。当事者なわけですよね」(新岡昌幸さん)
実際に障がいの重い生徒とも向き合ってきました。
「おお青野、来たか」(新岡さん)
ダウン症で重度の知的障がいがある青野洸夢さんです。
卒業して3年が経った今も交流が続いています。
「懐かしいしょ。どうですか」(新岡さん)
「いいですよ、ここ」(洸夢さん)
「もう一回入る?」(新岡さん)
「いいです」(洸夢さん)
この高校に合格する前、札幌市にある北海道立の定時制高校を受験しましたが2年間で5度の不合格。
面接試験で障がいのある受験生は「学力や意欲が足りない」として、不合格となることがあります。
新岡さんは疑問を感じてきました。
「知的障がいがあるって分かるような障がいあるじゃないですか。そういう子どもたちを目にしたときに学校の先生たちは、一般社会の人たちもそうかもしれませんがどうしてこの状態で高校で勉強できるんですかって。高校の勉強についていけるんですかってみんな口を揃えて言いますね。なぜですかね、僕は分からない、全然」
「高校教育の現状というのはほぼほぼ100%の人たちが高校に進学する中で、それだけの数の人が耐えうる教育のレベルではないくらい高いわけですよ。額面通りいくと。じゃあ、どうしているかといったら頑張りとか、意欲とかそれで単位を認め習得したという風に認めて進級・卒業させる」
「こと、知的障がいの子どもを目の前にした時に高校の勉強に耐えられるのかっていう問いをその場面だけに発するのは少し考えてもらいたいと思います」(いずれも新岡さん)



















