【ろう者の両親を持つ「CODA」】「知的な障害が起きてるの?」心ない言葉に傷つき…CODAが語る偏見と葛藤「楽のために通訳してるわけじゃない」社会との「橋渡し役」の現実と手話が繋ぐ未来
以前は必要最低限だった母親との会話も、自然に交わされます。
そんな伊藤さん親子の姿が周囲にも良い影響を与え始めているようです。
伊藤さんのめい、麻菜美さんと怜奈さんも、ろう者との関わりを深めています。
駅で電車のトラブルに遭った時、立ち尽くす2人に声をかけたと言います。
「『あれ、ろうじゃないか』『どう?どう?』『どうする?』と。様子を見て、やっぱり気づいてないから声をかけて、電車止まったから、どこまで行くんですかと聞いて。一緒に連れていって様子をみて』(麻菜美さん)
「ずっと前に座って、ニコニコして」(怜奈さん)
「(電車)来ないのに」(麻菜美さん)
麻菜美さんは2024年、手話通訳者試験に合格し、怜奈さんも12月の試験に向けて勉強中です。
2人も伊藤さんのようにろう者をサポートしたいと話しています。
苦悩しながらろう者との関りを再開した伊藤さん。
共に生きていく社会を実現するために必要なのは、関わりを持ち続けることだと言います。
「母親とか父親の場合は手話が(第一)言語なので、手話言語というものを、聞こえる人たちみんなに知ってもらうことが、1番聞こえない人の生活を理解できることなのかなと思いますね。聞こえない人たちの文化を知るということが、1番近道なのかなと思います」(伊藤さん)
「見えない壁」を越えて共に生きていくための第一歩は、交流の手段を知ること。
伊藤さんはその実現に向けて、きょうも活動を続けています。


















