【進学に立ちはだかる壁】ダウン症の娘と母が挑む高校進学…「合理的配慮」の課題と“見えない壁”に迫る 「インクルーシブ教育と言うけれど」現実は
学校からの帰り道、札幌市の中学3年生、佐藤芽生さんと母親の広美さんは近くの公園に立ち寄りました。
芽生さんはダウン症で重度の知的障がいがあります。
今、地域の中学校で学んでいます。
「ピース」(佐藤芽生さん)
「もうすぐその制服ともお別れだね」(佐藤広美さん)
卒業が半年後に迫るなか、母親の広美さんが、札幌近郊の高校に見学を申し込みます。
「高校電話しますよ」(広美さん)
「いいよ」(芽生さん)
「いい?芽生ちゃん、高校行く?」(広美さん)
「行く。芽生ちゃん、高校行く」(芽生さん)
障がいのある生徒を受け入れてくれるのか、情報が少ないためいくつもの高校に連絡して見学や面談を申し込みます。
障がいのある子の進路には、特別支援学校と高校があります。
特別支援学校では専門知識のある教諭による手厚い支援が受けられます。
高校では実社会を見据え、多様な生徒と関わりを持ち社会性などを育むことができます。
広美さんは芽生さんの将来を考えたとき、話し合って高校を選びました。
「当然社会に出たら障がい児ばかりの周りで生きていけないんだよねって。やっぱり、それは友だちとの関係で助けられたり助けたりだったりして、本人もできないことはできないって言う。そういう社会性を育んでもらいたいなって」(広美さん)
障がいのある生徒の高校進学は簡単ではありません。
かつては定員割れしている高校でも不合格となる、いわゆる定員内不合格がありました。
道教委によると、現在はありません。
しかし、札幌にある道立の定時制高校で障がいの重い受験生を排除するような資料が作成されていたことが、2025年に分かりました。
特別支援学校と高校の「すみ分け」を中学校に示すなど、受験を思いとどまらせるような内容でした。





















