【下水道使用料の徴収漏れ…20年以上気づかず】総額約915万円…時効になっていない約370万円を使用者に請求へ「多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び」〈北海道滝川市〉
滝川市は公共下水道などを使用している21件について、下水道使用料の徴収漏れがあったと発表しました。
徴収漏れは2002年度以降で、総額は約915万円に上ります。
このうち時効となった約545万円は請求できないということです。
徴収漏れが発覚したのは10月27日、下水道使用料の徴収を委託している中空知広域水道企業団から「漏水調査を行った先が水洗化されているのに下水道使用料が賦課されていない」との連絡を受けたことがきっかけでした。
市が関係書類を調べたところ、排水設備工事は完了しているものの、使用料が徴収されていないことが判明しました。
市が確認した結果、住宅や事業所など21件で徴収漏れの可能性があることがわかりました。
内訳は公共下水道が17件で約728万円、個別排水処理施設が4件で約187万円です。
地方自治法の規定により時効になっていない5年分、約370万円を今後請求するということです。
市によりますと、徴収漏れの原因は下水道の使用にあたって提出が必要な「公共下水道使用開始届」が指定工事店から提出されていなかったことです。
本来は使用者が提出する書類ですが、便宜上、工事を行った指定工事店が排水設備工事の完了届と併せて提出するのが慣例となっていました。
また、2020年以前の工事については、排水設備工事を担当する土木課と下水道使用料賦課を担当する都市計画課との間で確認や連携が不十分だったことも要因としています。
市は徴収漏れとなった全ての対象者を訪問し、理由を説明して謝罪の上、納付について理解を得ているということです。
納付方法については分割納付も含めて柔軟に対応するとしています。
市は「負担の公正、公平性を損なう事態を招き、対象者の皆様には遡って使用料の納入をお願いしなければならなくなりました。多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」とコメントしています。

















