【ヒグマ異常事態】「軽自動車をひっくり返すことができる」「人間の体が裂けてしまうくらいの破壊力」ヒグマ防除隊長が語るクマの驚きの身体能力…通報件数5222件と過去最多となった恐怖の2025年〈北海道〉
「市街地への出没が非常に多かった印象が大きい。市街地でクマを駆除しなければならない事例も多かった。緊急銃猟の制度があってよかったと思う。速やかに対処できたのは、緊急銃猟の仕組みがあったからこそ」(札幌市環境共生担当課 坂田 一人 課長)
体重400kg近い巨大グマも話題となりました。
北海道北部の苫前町で箱わなを倒す巨大なクマ。
箱わなは動かないよう固定されていたにもかかわらず、いとも簡単にひっくり返されてしまいます。
「こちらの箱わな、僕が押しても全く動きません」(中村真也記者)
獣害対策用の電気柵や、わななどを製造する会社です。
こちらの箱わなは重さ410kgで通常よりも小さいタイプですが、大人2人で押してもびくともしません。
クマの力や身体能力は、どれほどのものなのでしょうか。
「軽自動車をひっくり返すことができ窓ガラスも割れる。5本の爪を振り下ろしたり払うような使い方をする。人間の体が裂けてしまうくらいの破壊力がある。時速40~50kmというのは大げさではなく、本当にそのスピードを出す」(玉木さん)
「ここにわなが仕掛けられて引っ張ると完全に閉まり、人の手が少し通るくらいで出ることはできません」(中村記者)
相次いだクマの目撃情報も、冬になり落ち着いてきました。
しかし油断は禁物です。
クマが餌不足の状態で冬眠に入ったこの冬は特に注意が必要だといいます。
「クマが冬眠に入っている時期ではあるが、眠りがもしかしたら浅いかもしれない。今季は『冬だからクマは大丈夫』と思わず、準備や警戒をして冬遊びを楽しむことが必要」(玉木さん)
クマを取り巻く環境はどうなるのでしょうか。























