【日本ハム】達孝太、CS登板で掴んだ「確かな手応え」と「エースの背中」を追う覚悟＿秋季キャンプで武田久コーチからの指導「つきっきりで見てもらえるのですごくいい時間」

達孝太投手

　北海道日本ハムファイターズの秋季キャンプは第2クール2日目を迎え、今季8勝を挙げた達孝太投手がブルペン入りしました。プロ4年目を終え、飛躍のシーズンを振り返るとともに、来季への抱負を語りました。

　達投手は今季を「本当に想像以上のシーズンだった」と振り返り、「来年はもっともっといい成績を残したいと思います」と、自身の成長への意欲を覗かせました。最も手応えがあった試合として、クライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージでの2戦を挙げ、「勝てなかったので申し訳ないですけど、最低限の仕事はできた」と語りました。大舞台での緊張については「僕自身そんなに感じないタイプなので、いつもより集中していた」と明かしました。

金子千尋ファーム投手コーチ(左)と武田久投手コーチ(中)

　初のポストシーズンを経験した後、ワールドシリーズの感想を問われると、「あんな楽しそうな舞台で投げたいなと思ったので、日本シリーズで来年は投げたい」と早くも来季の大舞台を見据えました。ドジャースの山本由伸投手が連投したことについては、「半端ないですよ。連投なんて」と驚きを示しつつ、「高校野球だったら普通なので、高校野球の心を忘れていたなと思いました」とコメントを残しました。

　この日のブルペンでは、現役時代にシュートを武器に活躍した武田久投手コーチからのアドバイスを受けながら、シュートの練習をメインに50球以上を投げ込みました。その内容について問われると「思いっきり投げるだけ」と記者団の笑いを誘う場面もありました。しかし、「先発ピッチャーは基本エスコンで練習しているので、ピッチングもなかなか見てもらえる機会が少ないですけど、キャンプ中はつきっきりで見てもらえるのですごくいい時間」と、コーチ陣の指導を受けられるキャンプの重要性を語りました。

ブルペンで投げ込む達孝太投手

　来シーズンの具体的な勝利数については、「理想は24勝くらいできたらいいですけど、そんな上手くいかないので最低2桁は勝ちたい」と目標を掲げました。さらに、「（伊藤）大海さんの後ろにベタ付きしたいですね。煽りに煽りたいですね」とチームのエースである伊藤大海投手の勝ち星を追う意欲を示しました。

　秋季キャンプも春季キャンプも変わらない意識で取り組んでいるという達孝太投手。来季、エースの背中を追いかける若き右腕のさらなる飛躍に期待が高まります。