【事故から3年…両親の胸中】ゴーカートが暴走し2歳男児が死亡した事故 「なぜこの事故が起きてしまったのか知りたい」刑事停滞で民事訴訟へ踏み切る 両親が明かした心境<北海道森町>
3年前、北海道南部の森町で、ゴーカートが見物客の列に突っ込み、当時2歳の男の子が死亡した事故で、男の子の両親が今の心境をカメラの前で語りました。
「(Q:男の子にかけたい言葉は)(息子と)もっと遊びたかったなって思いますし、やっと歩けるようになって話せるようになって、ひらがなも教えてあげたかったし、もっとおいしいものがあることやもっともっとたくさんのことを教えてあげたかったな、ごめんねって」(男の子の母親)
この事故は2022年9月、森町のイベント会場で、小学生が乗っていたゴーカートがコースを外れ、見物客に突っ込み、当時2歳の男の子が死亡しました。
事故から約3年が経過し、男の子の両親らは、9月、イベントを主催した函館市の会社とコース設計などの委託を受けた千歳市の会社を相手取り、慰謝料など約1億3000万円の損害賠償を求めて、函館地裁に提訴しました。
10月20日、男の子の両親が、函館市内で取材に応じ、3年が経過しても刑事裁判が始まらないことで、今回の民事訴訟に踏み切ったと話しました。
「亡くなった息子のためにも、3年という月日が経ってしまってますので、1日でも早く刑事事件としてちゃんと起訴されて、納得のいくような結果が出ることを願っています」(男の子の父親)
「なぜこの事故が起きてしまったのかが、一番に知りたいですね。責任の所在ですとかそういったところ、やはり強く明らかにしてほしいなと思う」(男の子の母親)
息子を失って、3年という月日。
「(この3年間は)長いです、本当に長かったです。自分の中でどう向き合っていいかも整理もつけられないですし、かといって時間は止まるわけではないので、事故がおこってすぐは(解決まで)こんなに時間がかかるとは思っていませんでした」(男の子の母親)
弁護士によりますと、民事訴訟の第一回口頭弁論は2025年12月以降に行われる見通しです。