「現行法の枠組みの中で最適な着地点を」釧路湿原周辺に「約6600枚のメガソーラー」タンチョウなど希少生物への影響不透明&森林法違反などで工事は一時中断…計画めぐり事業者と市が協議〈北海道〉
釧路湿原周辺で進むメガソーラーの建設。
北海道釧路市北斗では、大阪市の事業者「日本エコロジー」が約6600枚のソーラーパネルを設置する工事を計画しています。
これに対し、釧路市はタンチョウなど希少生物の調査が不十分で影響を評価できないとして日本エコロジーに環境調査などを求める事態に…
登山家の野口健さんらが現地を視察するなど全国的に注目を集める中、森林法の違反も発覚し工事が一時中断しています。
「大阪の事業者が進めるメガソーラー予定地です。工事は停止中で、重機もなく一面整地された土地が広がっています」(沼田海征記者)
そして15日、日本エコロジーの松井社長が釧路市役所を訪れました。
「大阪市の事業者が到着しました。これから市の関係者と協議に入ります」(沼田記者)
いったい工事の行方はどうなるのでしょうか。
「建設的な対話を通じて現行法の枠組みの中で最適な着地点を見いだしたい」
「自治体との間に生じた認識の齟齬をどのように解消し地域と調和を図っていくかかと思います」(いずれも日本エコロジー 松井政憲社長)
釧路湿原周辺で一時中断しているメガソーラーの建設計画。
「日本エコロジー」の松井社長が釧路市を訪れ、市の関係者と建設計画や希少生物の環境調査などについて話し合いました。
協議は予定の1時間を超えて3時間以上にも及びました。
「早い段階での工事の着手を希望しているということを(日本エコロジー)は伝えられました」(釧路市の担当者)
「足らずの部分の希少種の調査報告をしていき経緯などを説明し、地域共生のための『宿題』というのは順次出していき、自然との調和に一歩ずつ近づいていっているとの感触がある」(日本エコロジー 松井社長)
今後の行方がどうなるのか注目されます。