【秋の味覚に明暗】大ぶりサンマが豊漁_秋サケは去年より4割減の不漁予測…ジャガイモ産地では「喜びを感じるはずの収穫が不安」記録的猛暑で収穫量2~3割減か
数年の不漁から一転 サンマが連日豊漁
「サンマの表面、脂が乗っているのと新鮮なのとで、キラキラに輝いています。ではいただきます。信じられないぐらい脂が乗っています」(板橋未悠アナウンサー)
浜の吉報は店頭価格にも反映されていました。
こちらの鮮魚店では、200グラム級の特大サイズが1匹399円に。
「去年の価格に比べたらこの大きさ(約200グラム)だと半値ぐらい安い。食べ応えはあるので、塩焼きにしてもいいし、お刺身にしてもすごい脂が乗っているんで、めちゃめちゃおいしいです。やっとサンマが戻ってきたっていう感じ」(北の貴辰・大将 阿部貴史さん)
日高地方での初水揚げは好調でしたが、2025年のサケの来遊量は2024年から4割減る
と予測されています。
「(サケの)価格は高騰していくんじゃないか。一切れ単価にしたら1~2割高いんじゃないか」(阿部さん)
さらに、不漁となれば、筋子やイクラなどの価格も上がるとみられています。
猛暑と雨不足 野菜にも影響
日本一のジャガイモ生産地、十勝。
帯広市の農家、前多幹夫さんです。
加工用のジャガイモを育てる畑を訪れると、ある異変が起きていました。
「いつもだと、もうちょっと大きくなって、玉数もついているんですが。今年は玉数が少なく、小さいので、収穫量が落ちているのが現実です。普段は、これより1.2~1.3倍大きい」(前多幹夫さん)
北海道の6月から8月の夏の気温は、平年より3.7℃も高く、これまでの暑さの記録を大幅に更新。
この暑さに加え、帯広市は6月と7月は雨も少なく、ジャガイモが大きく育っていない、といいます。
「例年ですと、収穫は大変喜びを感じる作業ですが、ここまで北海道や十勝の気候が変わってくると、今後の不安のほうがものすごく大きい。2~3割くらいは収穫量が落ちているんじゃないかっていう話はこの地域で伺ってます」(前多さん)