週間番組表

MENU CLOSE
検索

【豊漁?それとも時期の前倒し?】『サンマ』連日の水揚げで浜活気づく_「大漁だ」「でかいべ」漁師にんまり&発泡スチロールの箱が“足りなくなる事態”も…不漁が続く中今後の見通しは〈北海道根室市〉

道内経済 友だち追加

UHB 北海道文化放送

 秋の味覚、サンマは豊漁が続いています。


 2025年は、はしりから水揚げ量が多く、しかも大きいと根室市は活気づいています。

 ただ、うれしい悲鳴もあがっています。

サンマ大漁!順調な水揚げ

根室市花咲港でサンマの水揚げ

根室市花咲港でサンマの水揚げ

 9月2日未明の根室市花咲港。


 サンマの水揚げで浜は大いに活気づいています。

 Q大漁かい?

 「大漁だ」(漁業者)

漁業者は笑顔

漁業者は笑顔

 Q今年NO1?


 「そうだ」(漁業者)

 2日の花咲港のサンマの水揚げは、約917トン。

 サンマ漁の主力、棒受け網漁が解禁となった8月10日から順調な水揚げが続いています。

市場関係者も笑顔

市場関係者も笑顔

 魚体も大きく笑いが止まらない漁業者も


 「へへへっ、どう、でかいべ。最高だ」(漁業者)

 この状況は市場も同じです。

 9月2日のサンマの価格は1キロあたり129円から302円。2024年より2~3割安くなっています。

2024年より2~3割安い値段に

2024年より2~3割安い値段に

 出だしから豊漁にわく根室のサンマ漁。


 一方でうれしい悲鳴もあがっています。

 「今、発泡スチロールの箱が足りなくて、大型のサンマを生食用で出しているので足りなくなった」(杉山水産 古田大輔さん)

「箱が足りなくて」 うれしい悲鳴も

「箱が足りなくて」 うれしい悲鳴も

 想定外の豊漁でサンマを入れる箱が足りなくなっているというのです。

 業者は相次いで急きょ箱を追加注文する状況になっています。


 いったい、今後はどうなるのか。

記録的な不漁が続いているサンマ

サンマの漁獲量は近年低調

サンマの漁獲量は近年低調

 サンマは近年記録的な不漁が続いています。


 水揚げ量は2008年の約34万トンをピークに2022年には約1万8000トンにまで激減。

 2020年は市場にわずか7箱しか並ばない日もありました。

水産庁が発表したサンマの回遊量の見通し

水産庁が発表したサンマの回遊量の見通し

 若干持ち直しているように見えますが、2025年7月に水産庁が発表したサンマの回遊量は、2024年と同じ「低水準」で、前半は2024年を下回るというものでした。

 時期が前倒しになっただけなのか、豊漁になるのか…。関係者は気をもみながらも久しぶりの状況に沸いています。


関連ニュース