【豊漁?それとも時期の前倒し?】『サンマ』連日の水揚げで浜活気づく_「大漁だ」「でかいべ」漁師にんまり&発泡スチロールの箱が“足りなくなる事態”も…不漁が続く中今後の見通しは〈北海道根室市〉
魚体も大きく笑いが止まらない漁業者も
「へへへっ、どう、でかいべ。最高だ」(漁業者)
この状況は市場も同じです。
9月2日のサンマの価格は1キロあたり129円から302円。2024年より2~3割安くなっています。
出だしから豊漁にわく根室のサンマ漁。
一方でうれしい悲鳴もあがっています。
「今、発泡スチロールの箱が足りなくて、大型のサンマを生食用で出しているので足りなくなった」(杉山水産 古田大輔さん)
想定外の豊漁でサンマを入れる箱が足りなくなっているというのです。
業者は相次いで急きょ箱を追加注文する状況になっています。
いったい、今後はどうなるのか。
記録的な不漁が続いているサンマ
サンマは近年記録的な不漁が続いています。
水揚げ量は2008年の約34万トンをピークに2022年には約1万8000トンにまで激減。
2020年は市場にわずか7箱しか並ばない日もありました。
若干持ち直しているように見えますが、2025年7月に水産庁が発表したサンマの回遊量は、2024年と同じ「低水準」で、前半は2024年を下回るというものでした。
時期が前倒しになっただけなのか、豊漁になるのか…。関係者は気をもみながらも久しぶりの状況に沸いています。