「助けて」の声も…北海道・羅臼岳で男性登山者がクマに襲われる…1人の遺体発見 駆除された3頭との関連をDNAで確認へ クマは人を恐れず接近 異常行動相次ぎ不安拡大 山林立ち入り禁止に
羅臼岳登山道の周辺にはヒグマ注意報が発表され、登山道や知床五湖など国立公園の一部の利用が制限されています。
斜里町は、周辺の山林に絶対に立ち入らないよう注意を呼び掛けています。
20代男性がクマに襲われた知床半島の羅臼岳。
3つの登山道があり、今回、男性は斜里町側からの登山道を利用。
14日、下山中の20代男性がクマに襲われました。
両太ももから大量出血、クマに引っぱられていきました。
一緒に登山をしていた友人が通報。
約70人の登山者が、ヘリで救助されましたが、クマに襲われた男性の発見には至りませんでした。
そして、15日は警察やハンターら18人態勢で入山。男性が襲われた付近で、午前9時半過ぎ、被害男性の財布や血痕のついたシャツなど所持品が見つかりました。
午後1時ごろ、その付近で親子クマ3頭を発見。4発発砲し、親グマを駆除。
子グマ2頭は逃走しましたが、再び戻ってきて、午後1時半ごろに子グマ2頭も駆除。
その後、午後3時過ぎ、親グマを駆除した付近で、遺体を発見しました。
男性が襲われた羅臼岳の登山道付近では、異常なクマが7月下旬ごろから目撃されていました。
登山道入り口付近では、4日に親子グマ3頭が車に近づく様子も。
12日には、登山者が至近距離でクマに遭遇。クマスプレーをしても数分間付きまとわれた事案がありました。