【速報】違法建築物問題『ノースサファリサッポロ』に札幌市が“立ち入り検査”へ…すでに210匹は移動済?640匹いた動物のその後や残る動物の飼育状況を確認方針〈北海道〉
札幌市は4月21日、違法建築物など数々の法令違反が問題となっている北海道札幌市南区の民間動物園「ノースサファリサッポロ」に対し、23日に立ち入り検査を実施することを決めました。
市は、この検査で、“ノースサファリ”側が2024年度に施設外に移動したとする哺乳類や爬虫類(はちゅうるい)などの動物210匹が実際に移動されたかを台帳と照らし合わせながらの事実確認や、2025年度に移動させる予定の95匹、2026年度以降に移動させる予定の335匹の現在の状況などを確認するということです。
開発が制限される市街化調整区域に、飼育小屋など156棟の建物を無許可で建て20年近く営業を続けていた“ノースサファリ”は、2025年9月末までの閉園をホームページで発表。また、2029年12月までにすべての建物を撤去するとしています。
撤去に伴い動物の移動が必要となる中、運営会社の「サクセス観光」は2025年3月末、飼育する640匹の移動状況や予定を記した「計画書」を札幌市に提出していますが、市は「動物約3分の1を移動させていたことは評価したいが、移動先やスケジュールが書かれていないため、計画書としては不十分」と話し、立ち入り検査やヒアリングの方針を示していました。