【判決】ススキノ首切断事件 被害者の頭部ビデオ撮影などの父親に懲役1年4カ月・執行猶予4年判決 争点の「殺人ほう助」は「殺害計画を明かされていたとは言えない」認めず…検察「受け入れられず残念」
一方、2025年2月の裁判では検察側が被害男性の妻の思いを読み上げました。
「親として自ら何もできないなら、人として警察に通報するべきではないか。もし警察が逮捕できなかったらどうなっていたのだろうと思う」(検察側の読み上げ)
検察側は「修被告の関与がなければ計画は実現不可能。『知らなかった』という回答に終始し、反省していない」などとして懲役10年を求刑。
一方、弁護側は「ホームセンターで誰でも買えるものを買ったことで『殺人・死体損壊の目的』と推認するのは無理だ」として改めて無罪を主張しました。
「判決の傍聴権を求めて多くの人が列を作っています」(阿部 空知 記者)
そして3月12日、修被告に懲役1年4か月執行猶予4年の判決が言い渡されました。
理由について渡辺史朗裁判長は。
「事前に瑠奈被告から相談を受け、殺害計画を明かされていたとは言えない。瑠奈被告と事件前の関係に戻らない限り再犯の見込みがないから執行猶予が相当と判断」(渡辺史朗裁判長)
判決後、修被告は裁判長の言葉にうなずき、深くお辞儀をして法廷を後にしました。
その後、裁判員による会見も開かれました。
「20日間近くの日程が組まれて、最初はすごく長く感じた。非日常的な案件が多くてそのあたりの検証や考え方に同意していくことが難しかった」(裁判員を務めた50代男性)
検察側は「検察官の主張が受け入れられなかったことは残念である。今後については判決文の内容を精査し上級庁と協議のうえ適切に対応したい」とコメント。
一方、弁護側は「今後については被告と相談のうえ決める」としています。