【旭川殺人】当時19歳の女に『判決』言い渡しへ「お前が悪いんだべや!」内田梨瑚被告らの6.5秒と12.5秒の生々しい犯行動画…被害者は震える声で助けを求め―遺族怒り「極刑を」
■遺体と対面した被害者の父親は「泣き崩れながら抱きしめた」…母親は「この世にもういないと頭で分かっていても、もう一度触れたいと強く思う」
法廷には、白いシャツに黒のカーディガン、黒いパンツ姿の小西被告が、初公判と同じように髪を縛った姿で出廷しました。
犯行時の映像が流れると、時折ティッシュで涙をぬぐうしぐさも見せました。
検察側は死亡した女子高校生の父母の供述書を読み上げました。
・「父親は遺体と対面し、泣き崩れながら抱きしめた」
・「思い出すのは、いなくなる直前にご飯を食べた姿や、階段を上る後ろ姿。1番の願いは娘が生きて帰ってくること」
・「この世にもういないと頭で分かっていても、もう一度触れたいと強く思う」
・「犯人たちを決して許せない。犯人たちを被害者と同じ目に遭わせてやりたい。犯人たちには厳重な処分を求める」
そして3月4日に開かれた裁判員裁判。小西被告は「橋の欄干に座った危ない状態で『落ちろ』『死ねや』と何度も言ったので、殺意はあったと思います」と殺意も認めました。
3月5日の論告求刑公判では、検察側が被害者の両親の意見陳述を読み上げました。
被害者の両親は「どんな重い刑罰でも釣り合わない。極刑を望む」と訴えた一方で、「本人を罰する前に、大人の責任にも目を向けるべきだ」と、小西被告の周辺環境についても思いを述べていました。
検察側は「小西被告が主体的に犯行にかかわり、共犯の内田被告と同程度の刑事責任がある」と主張し、懲役25年を求刑。
一方、弁護側は「内田被告は2歳年上で有名な怖い人で逆らえなかった。小西被告は従属的な立場だった。小西被告は起訴のあと小学4年生の内容から勉強を始めた。反省し、自分ができること、しなければならないことを考えることができるようになった。再犯の可能性はない」として、情状酌量を求めました。
■最終陳述で小西被告が語ったこと
最終陳述で小西被告は「私は捕まってから今でも被害者の子の気持ちを考えることがありますが、痛くて怖くて寒くて言葉にならない恐怖を感じさせたまま亡くならせてしまいました。遺族の話を聞いてまだ反省が足りないと思いました。本当に申し訳ないと思いました。なぜあの時一度でも助けようとしなかったのか、暴力をふるい続けたのか、亡くならせるまでする必要があったのか。今更後悔や反省と言っても言い訳でしかありません。口なら誰でも言えます。あの日起きた本当の真実を話しただけであって、罪が軽くなることを願って、話したわけではありません。私のしたことは私の責任で、自分の罪は誰のせいでもありません。私に下された刑に従います。どんな結果でも判決であろうと覚悟はできています。本当にすみませんでした」
注目の判決は、3月7日午後に言い渡されます。