【速報】ノロウイルス「集団食中毒」北海道旭川市の飲食店で2歳から87歳の83人が嘔吐や下痢などの症状訴え“2025年は北海道内で9件…患者数200人弱と急増”コロナ禍明けて感染急増か
旭川市保健所によりますと、3月3日午後11時30分ごろ、旭川市内の「誠鮨」の利用者から「3月2日午後6時に施設を利用した同一グループのうち複数人が、3月3日正午以降に下痢、嘔吐、悪寒などを呈している」との連絡がありました。
調査した結果、3月2日に利用した8団体117人のうち83人が、3月3日以降に、嘔吐や下痢などの症状を訴えていることがわかりました。
その後の調査で有症者や調理従事者の便から、ノロウイルスが検出されたことから、この店で調理して提供された食品を原因とするノロウイルスによる食中毒と判明しました。
83人のうち1人は入院しています。有症者の年齢は2歳から87歳までで、おおむね快方に向かっているということです。
旭川市保健所は、この飲食店に3月6日から7日までの2日間、営業停止命令を出しています。
北海道食品衛生課によりますと、北海道内では2025年3月6日現在、ノロウイルスによる食中毒件数は9件発生、患者数は200人弱に上ります。前年の2024年同時期では件数は3件、患者数は107人だったことから件数は3倍、患者数はほぼ倍増しています。
新型コロナウイルスの感染拡大が続いていた2022年には、発生件数と患者数ともに0件となっていることなどから、道は外食を自粛していたコロナ禍が明けたことで、飲食する機会が増えたことなどが増加の背景にあると話しています。
ノロウイルスはウイルスの付いた手や食品、嘔吐物などからも感染することから、調理前やトイレ後などに必ず手指を十分に洗うなど感染対策の徹底を呼び掛けています。