「車が壊れそう」暖気→真冬の寒さで路面ガタガタ "大きな穴”で車にもダメージが…札幌市の生活道路『パートナーシップ排雪』作業3月1週目までずれ込む―今後は市が排雪費用「全額負担」見直す検討も…北海道
先週末の暖かさから一転して、桃の節句の3月3日は寒い一日でした。
この気温の乱高下で、札幌市内の生活道路は、ガタガタ路面に悩まされています。
「札幌市内の中央区の住宅街です。雪が冷えて固まり、中道はがたがた路面となっています。」(八木隆太郎フィールドキャスター)
(ガタガタ道路を進む車が…)「ボコっ!ガラガラガラ…」
ガタガタ路面を慎重に進んでも、大きな穴に落ちたり、車の底をすってしまう車も。
北海道は3月2日までの暖かさから一変。
3月3日は寒い一日となり、札幌市の最高気温は氷点下2度と、12日ぶりの真冬日に。
週末にザクザクに解けた道が、そのまま凍り付いてしまっています。
「ちょっとひどい。車の下がこすっていたので、車が壊れないかなと(心配だった)」(札幌市民)
ガタガタ路面となっているのは、生活道路といわれる細い道路です。
「暖かくなって3月2日みたいな天気が続くと、(排雪されずに)雪が残っているところは車が埋まってしまう。いつもは1回は(排雪が)入るが、まだ2025年は入っていない」(札幌市民)
札幌市中央区の一部の生活道路では、ガタガタ路面を削って排雪をするパートナーシップ排雪の作業が、3月3日でも行われていました。
「削られた雪なんですが、雪というより固くて氷です。固まってかなり重いです」(八木隆太郎フィールドキャスター)
札幌市によりますと、パートナーシップ排雪は2月中に作業を終える年が多いものの、2025年は雪が降るのが遅かった事もあり、3月8日ごろまで作業が続くということです。
このパートナーシップ排雪は、札幌市と町内会などが費用を分担し、生活道路の排雪を行う制度です。
1992年にスタートしましたが、30年以上経過した今、札幌市が「全額負担」に見直す検討をしています。
「地域の支払い額があるんですけども、そちらも高騰していたり、町内会費も支出しているしていない世帯があるということで、不公平感もあるというお話もございます。」(札幌市 雪対策室 若林裕也さん)
札幌市によると、町内会の加入世帯数も低下し、住民の間で不公平感が生じていることもあり、市が全額負担を検討。
しかし、市の負担が大幅に増えないようにするため、作業員や排雪量を減らし、現在2月に集中して作業する期間も前後に伸ばして行う案が出ていて、現在、実証実験を行っています。