【JR人身事故】列車と接触した50代女性死亡…ダイヤ大幅乱れ国公立大2次試験を直撃“試験開始繰り下げ”する事態にも受験生「1回外に出てリラックス」「見直し時間が増えた分、不安材料は減った」北海道
2月25日朝、北海道札幌市のJR千歳線で普通列車と接触した女性が死亡する人身事故がありました。
国公立大学の入試の開始時間が遅れるなど受験生にも影響が出ました。
赤色灯をつけて道路に止まった救急車。
そして近くの線路には、普通列車が停止したままとなっています。
事故が起きたのはJR白石駅と苗穂駅間の線路上です。
列車の乗客・乗員にケガはなし
2月25日午前6時40分ごろ、50代の女性が普通列車にはねられました。
女性はその場で死亡が確認され、列車の乗客・乗員350人にケガはありませんでした。
事故の影響で函館線の札幌~岩見沢間、千歳線の札幌~千歳間で運転見合わせとなり特急11本、快速エアポート50本を含む130本が運休。
通勤・通学ラッシュを直撃し駅や空港行きのバス乗り場では長蛇の列が出来るなど混乱しました。
定期テストや受験生に影響
受験やテストシーズンの学生たちにも影響が…
札幌静修高校では1・2年生の定期テストが3月に延期となりました。
「JRが遅延していて、きょう定期テストだったがなくなった。正直、延期になるなら、きょうやりたかった」(高校生)
そして2月25日は道内11の国公立大学の2次試験・前期日程の日です。
このうち全学部合わせて5248人が受験している北海道大学ではJRの運転見合わせで、午前9時の試験開始を2時間遅らせました。
また小樽商科大学でも試験開始を2時間、繰り下げるなど一部の大学の試験に影響が出ました。
北大を目指す受験生は
北海道大学の前では受験生たちが急いで試験会場に向かう姿も。
合格を目指す受験生たちは、それぞれ考えながら時間を使っていたようです。
「受験開始が遅れると聞いて1回外に出て、リラックスした方がいいと思い(出てきた)」
「ずっと教室で数学の勉強をしていた。見直し時間が増えた分、不安材料は減った」(いずれも受験生)
北海道大学を目指す理由も聞いてみました。
「北海道日本ハムファイターズが好き。小学4年から好きで、北海道に行きたいという思いがあった。(Q、合格したら楽しみなことは?)球場に通うこと」
「(Q、何学部を目指している?)医学部です。(Q、将来の夢は?)お医者さんです。1年間、浪人するとなって、もともと親は反対だったけど受け入れてくれて、ここに来られている。恩は返したい。絶対受かりたい」 (いずれも受験生)
北海道大学の試験ではこれまでにトラブルはありません。北海道大学の全体の倍率は2024年と同じ2.7倍。前期日程の合格発表は3月6日です。