山岳救助隊が出動→バックカントリースキーでケガをしたオーストラリア人女性救助―「蝦夷富士」と呼ばれる羊蹄山の8~9合目で脱臼か…“インバウンド急増の余波” 今冬の遭難者50人超で8割外国人<北海道>
北海道の羊蹄山(標高1898メートル)で2月24日、オーストラリア国籍の20代女性がスキーで滑走中にケガをし、山岳救助隊に救出されました。
女性は倶知安町で働くホテル従業員ですが、一緒にバックカントリーをした仲間にはインバウンド(訪日外国人)のツアー観光客もいました。
24日午後2時ごろ、「スキーで下山中、膝を負傷した」と一緒に滑っていた仲間から消防に通報がありました。
警察によりますと、ニセコ町の8~9合目、標高約1600メートルあたりで、膝を痛めました。膝の脱臼の疑いがあるといいます。
負傷した女性を含む外国人5人が午前、羊蹄山に入山。警察や消防の計12人が現場に向かい、救い出しました。
ふもとには“ニセコ地域” 外国人にも人気
羊蹄山は均整のとれた姿で「蝦夷富士」と呼ばれ、バックカントリーでも人気。ゲレンデはありません。ふもとにはニセコ地域も広がっていて、外国人観光客にも注目されています。
今冬の北海道の遭難者は2月上旬までに50人以上となり、その8割近くを外国人が占めています。