【さっぽろ雪まつりの裏側】大通会場のアイドル公演にファン殺到 そのとき警察官(25)は… 期間中約177万人が来場した大通会場 緊迫の”警備の現場”に密着
2月11日閉幕した「さっぽろ雪まつり」。
アイドルグループのイベントにファンが殺到したとき、会場の安全を守る警察官はどう動いたのでしょうか。
密着しました。
「さっぽろ雪まつり」大通会場には11日までの開催期間中、約177万人が来場しました。
2024年の大通会場を7000人ほど上回る来場者数でした。
札幌・中央署の石崎光巡査長(25)。
普段は交番に勤務しています。
まつりの間は不審物などがないか、会場をくまなくチェックしていました。
すると……
「ハーイ、ハロー」(外国人観光客)
インバウンドの観光客がホテルの場所を尋ねてきました。
「フォース・シグナル、ターン・レフト(4つめの信号を左へ)」(石崎巡査長)
「ワン、ツー、スリー、フォー、ターン・レフト、アリガトウ」(外国人観光客)
「ハバナイスデー(良い一日を)」(石崎巡査長)
「来日される外国人の方も2023年と比べて、大幅に増加すると思います。そのため、遺失物拾得などの取り扱いもかなり増えてくると思います」
「人混みが激しくなればなるほど雑踏事故の可能性も高まるため、警戒する際は十分周囲を確認しながら気をつけていきたいと思います」(いずれも石崎巡査長)
国内外から訪れる観光客や市民の安全を守るため、警備本部は6丁目会場に設置され、石崎巡査長ら中央署の警察官が対応にあたりました。
「すみません、パスモの届けってありますか」(神奈川から来た観光客の女性)
交通系ICカードを落としてしまったという観光客の2人。
石崎巡査長が届けられた遺失物を捜してみると……
「あ、あります」(石崎巡査長)
「うそ?」(男性)
「あります」(石崎巡査長)
「やった!」(2人)
「よかった~、あきらめて帰ろうと思ったんですよ」(男性)
「それは無理」(女性)
「ありがとうございました」(2人)
「大事なものなんですよ」(男性)
「川崎の高齢者の人たちがバスに乗れる乗車証」(女性)
「これとこれが(パスモと乗車証)ふたつでセットになんですよ、他のパスモじゃ使えないんですよ」(男性)
「きょう帰るんで、もうダメかって言ってたんですけど、ひとまず来てみようってなったら、あった」(女性)
「ありがたいよ。これはありがたい」(2人)
今度は落とし物を届けに来た来場者です。
「落とし物です。7丁目会場の中雪像の前に落ちていました。今来たところなので、(落としてから)5分も経っていないと思います」(女性)
赤いスマートフォンが雪像の近くに落ちていたといいます。
そして、このわずか2分後……
「あ!そのスマホ!」(女性)
「これ?」(石崎巡査長)
「そうです」(女性)
持ち主が現れました!
スマホをなくしたのは、友達2人と観光に訪れていた男性です。
「(Q. いつなくしたことに気付いた?)8分前です。ポケットを確認して、携帯がないなと思ったら、本当になかった。よかったです」(静岡から来た男性)