【また"撮り鉄"の迷惑行為か】マニアに人気「宗谷ラッセル」が緊急停車…進路上に"不自然な雪塊"―撮影するため何者かが仕掛けたか?あまりの"危険行為"に警察が「列車往来危険容疑」視野に捜査 北海道美深町
2月1日午後、北海道北部の美深町を走るJR宗谷線で、除雪のため走行していたラッセル車が線路上に雪の塊が置かれていたため、緊急停止したことが分かりました。警察は何者かが置いた疑いもあるとみて、列車往来危険容疑も視野に捜査しています。
■【画像】 雪原を走行する「宗谷ラッセル」■
JR北海道によりますと、2月1日午後1時ごろ、宗谷線 美深駅~天塩川温泉駅間を走行中のラッセル車の運転士が線路上に高さ約50センチの雪塊を発見し、雪塊の約20メートル手前で緊急停止しました。
雪塊は不自然に積み上げられていたということです。
緊急停止によるけが人はなく、ラッセル車に被害はありませんでした。
JRによりますと、当時、現場付近で降雪はなく、線路にも雪はほとんど積もっていない状態でレールは見えていました。
当時、ラッセル車の関係者が、現場付近にいた鉄道ファン約10人に線路上の雪塊について聞くも、いずれも「知らない」などと、回答したということです。
JR北海道は同様の事案が続く場合には警察へ被害届の提出も検討するとしていて、「線路内に無断で立ち入ること、および線路上に雪や物等を置く行為等は大変危険であるため、やめてほしい」と呼びかけています。
警察によりますと、JR北海道からはすでに相談を受けていて、現場付近の警戒を強化するとともに、列車往来危険の疑いも視野に捜査しています。
緊急停止した列車は、「宗谷ラッセル」の愛称で鉄道ファンから人気が高く、現場付近は撮影スポットとして知られています。