精神疾患の姉と家族の20年…藤野知明監督が描く話題のドキュメンタリー『どうすればよかったか?』次第に"社会とのつながりを失う"家の中を映し出す…孤立しがちな患者と家族支援する団体も
■精神疾患の患者と家族の苦悩を記録『どうすればよかったか?』
札幌市の精神疾患の患者と家族の苦悩を記録したドキュメンタリー映画が話題を呼んでいます。
映画『どうすればよかったか?』その投げかけたものを見つめます。
ドキュメンタリー監督として活躍している札幌市の藤野知明監督です。
「これが生まれたころの写真ですね。何をやっても姉さんの方ができるんですよ。学校の勉強もピアノも絵を描くのも。みんな姉さんの方が上手かったですね」(藤野知明 監督)
8歳年の離れた医学生の優秀な姉。
医者で研究者だった両親を、藤野監督が20年以上撮影したドキュメンタリー映画が2024年12月に公開されました。
ドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』
24歳で突然統合失調症の症状が現れた姉と家族の20年間を記録した作品は、興行収入1億円を突破し、話題を呼んでいます。
両親は娘を病気と認めず、南京錠をかけて家に閉じ込めるようになります。
映画は次第に社会とのつながりを失っていく家の中を映し出します。
自分だったらどうするのか、見る人に考えさせます。
「本当に題名のまま。どうすれば良かったのかって。答えが出ない」(映画を見た人)
■孤立しがちな精神疾患の患者と家族を支援
精神疾患の患者は増加傾向です。
「うつになりかけたことがあるので、深刻さはかなり実感としてありますね。まさかなるとは、という感じですね」(街の人)
しかし、病気になっても周囲に打ち明けられないと感じる人も少なくありません。
「まわりには絶対言えないと思います。全部自分に非があると思っているんじゃないかな」(街の人)
相談員は全員が精神疾患の患者家族。
家族の思いに寄り添った対応を続けています。
「精神科を受診しているということを気楽に言えるような状況ではないことが、親の側からいえば一番最初にそれが浮かぶんですね。相談員自身も精神障害のある方が家族にいるから共感できる。北家連という名前をご存じであれば電話してみてください。必ず救いの手はあります」(北家連 中村末太郎 代表理事)
■家族を見つめてきた藤野監督…今の思いは
「どうすればよかったか?」
映画のタイトルにもなった問いかけ。
家族を見つめてきた藤野監督に、今の答えを聞きました。
「もし精神障害だとか統合失調症ということが分かったのであれば、受け入れて、そこから先のことを考えるべきじゃないか。隠してしまうと先に進まない。それをやったら袋小路でうちのようになってしまう。まずは病気に関して恥じる必要がないということを多くの人が共有できたらいいんじゃないかと思う」(藤野知明 監督)