<阪神淡路大震災から30年>”雪深い冬の北海道”でも震度7の可能性… 夏の時期の発生に比べて冬は死者が大幅増加 「耐震化」+「家具の固定」で住宅被害の軽減化へ
阪神淡路大震災の発生から1月17日で30年です。亡くなった人のほとんどは倒れてきた家具や落下物などによる圧迫死でした。
北海道でいまこの時期に大地震が起きてしまったら…。みなさんの備えは大丈夫でしょうか?
1995年1月17日、夜明け前の関西地方を震度7の巨大な地震が襲いました。
住宅被害は全壊・半壊合わせて約25万戸。死者は6434人で、そのほとんどが家具などの転倒や家屋の倒壊、落下物などによる圧迫死でした。
札幌市中央区に住む戎(えびす)隆久さん(75)。家では常時40リットル分の水を用意して地震に備えています。
戎さんは30年前の1月17日、たまたま帰省していた神戸市の実家で大きな揺れに見舞われました。
「横の揺れじゃなくて立体的な揺れだったと思う。いろいろ音がガタガタガタってなるんですよ。上からいろいろ飛んできてガラスがバラバラってきて。いつもだったら仏間のところに寝るんですよ、(実家で)泊まるときはね。その時は、たまたま違うベッドで寝たので何もなかった。もし仏間の方だったら、ぺちゃんこですわ。もちろん倒れてたから」(戎隆久さん)
上から物が落ちてくる恐怖。このときの経験から今でも心がけていることがあるといいます。
「上から物が降ってくるっていうことを意識しないといけないと思いました。だから上になるべく物を置かないようにしてね。横に揺れるってこともあるけど、上から落ちてくるということの方がね、怖いですよ」(戎隆久さん)
巨大地震はひとごとではありません。活断層は北海道各地に存在し、札幌でも阪神淡路大震災と同じ震度7クラスの地震が発生する可能性があるのです。
もし大雪の日に地震が起きたら…。札幌市は冬の大地震で936人の死者数を想定。夏の発生に比べて、600人近く多くなるとみています。
さらに「要救助者」が助からないとした場合、4911人が死亡すると冬の地震では想定しています。