脱線事故直後に…“安全確認しないまま”列車通過させる→JR北海道は会見で説明せず「結果的に問題なかったので公表しなかった」
2024年11月、北海道森町で起きた脱線事故の直後、JR北海道が現場の安全確認をしないまま、反対路線の列車を通過させていたことが分かりました。
この事故では、2024年11月16日の未明、森町のJR函館線の下り線で貨物列車が脱線し停止しました。
当時、JR北海道の輸送指令の担当者は運転士から非常停止したと連絡を受けましたが、脱線しているかどうかや反対路線の上り線側に列車が倒れこむなどして通行に支障があるかなどを確認させないまま、上り線の貨物列車に通行するよう指示したということです。
しかし、上り線の貨物列車の運転士が現場を通行した際、脱線しているのを発見。
輸送指令に連絡し、非常停止したということです。
北海道運輸局は「安全とは言えない」として、JR北海道に対し問題の検証と、安全確認の手順を見直すよう求めています。
JR北海道は、このことを運輸局には報告していましたが会見などで公表していませんでした。
JR北海道は、「現場の状況が確認できてから運転再開すべきだったが、結果的に通行に問題なかったので公表しなかった。ただ、運輸局には報告する義務がある事案だったので報告した。原因調査し再発防止に努める」などとコメントしています。