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"レールに著しい腐食"で貨物列車が脱線した事故から約2週間…『海沿い』&『設置から30年以上経過』など類似条件の踏切に「異常なし」と判明…脱線現場固有の環境で"塩害"進んだ可能性 JR北海道

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著しく腐食した下り線右レール(提供 JR北海道)

著しく腐食した下り線右レール(提供 JR北海道)

 11月16日に北海道南部の森町で起きた貨物列車の脱線事故を受けてJR北海道は29日、■海沿い、■曲線、■レール設置から30年以上経過など、脱線箇所の「鷲ノ木道路踏切」と似た条件の踏切24か所を緊急点検した結果、「異常はなかった」と発表しました。

 JR北海道が22日までに緊急点検した踏切は、函館線の鹿部~長万部間7か所、室蘭線の長万部~苫小牧間12か所、根室線の浦幌~新富士間5か所です。

 超音波探傷器や踏切の敷板を外しての目視でレールの腐食を確認したところ、異常はありませんでした。

 その後、函館線の余市~小樽間3か所、日高線の苫小牧~鵡川間1か所、釧網線の知床斜里~網走間1か所も点検し、異常はなかったということです。

 釧網線の同区間にある2か所と、根室線の釧路~根室間8か所の点検も12月中旬までに行うとしていて、今後さらに、点検の範囲を拡大する予定です。

 また「鷲ノ木道路踏切」のレールが腐食していた原因について、JR北海道は「塩害の可能性が高い」としていて、現在、国の運輸安全委員会が同踏切固有の環境なども含めて脱線のメカニズムを調べています。