【交際相手らによる集団暴行死】死刑か無期懲役か…カード奪い現金引き出し“強盗致死罪”に―エスカレートした集団心理で陶酔?「絶対的な支配感や万能感呼び起こしたかも」北海道江別市
札幌市に隣接する江別市の公園で2024年10月、男子大学生が集団で暴行を受け死亡した。発見当時、男性は服を脱がされ、体には数百ものあざが残されていた。
逮捕されたのは未成年を含む若者6人。この中に交際相手の女もいた。恋愛のもつれが引き起こした事件の全貌と短絡的な犯行の数々…。なぜ女とその友人らは、男性から金品を奪い、殺害に至ったのだろうか。
公園で服を脱がされた男子大学生が発見される
事件があったのは江別市文京台南町の公園。付近には3つの大学のキャンパスがあることから、住宅地には学生の住むアパートが立ち並び、若者の姿が目立ついわゆる学生街だ。
この平穏な場所で10月26日早朝、千歳市の大学生・長谷知哉さん(20)が倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡した。長谷さんの死因は外傷性ショック。外傷性くも膜下出血、硬膜下血腫、腰椎右横突起骨折、右腎臓損傷などの傷害を負っていて、服は脱がされ体には数百のあざが残っていた。
男女6人を逮捕…その中には交際相手も
長谷さんが発見された数日後、事件は急展開を迎える。警察は男女6人を逮捕したと発表したのだ。
逮捕されたのは、長谷さんの交際相手の八木原亜麻被告(20)、川村葉音被告(20)、アルバイトの男(17)、高校生の男(18)、アルバイトの男(18)、アルバイトの少年(16)。
警察によると、長谷さんと八木原被告、川村被告の3人は同じ北海道東部の街の出身。長谷さんと八木原被告が中学校で部活の先輩・後輩の関係だった。八木原被告は高校進学にあわせて札幌圏に移住、川村被告も後を追うように江別市の大学に進学し親交を深めていく。八木原被告と川村被告はバイト先も一緒だったという。
そして、17歳の男が川村被告と交際中で、長谷さんと八木原被告の4人で出かけたこともあったという。一方で、残る男ら3人は川村被告とは友人だが、長谷さんや八木原被告とは面識がなく、事件当日が初対面だったとみられている。