【ファイターズ】毎年恒例!大渕隆スカウト部長の愛情たっぷり新入団選手紹介「2024年度新入団選手ウエルカムイベント」
背番号54 ドラフト5位 山縣秀選手 右投右打 早稲田大学
「清水投手同様、昭和の人気野球漫画『ドカベン』の殿馬一人がファイターズにやってきました。殿馬と言えばピアノの腕が超一流、その音楽センスで奇想天外、体操選手のような守備を見せるキャラクターです。
昭和世代の我々には山縣選手の個性的でアクロバティックな守備はその殿馬を思い出させるのです。
事実、山縣選手は小さいときに体操を習っていたそうです。ピアノにいたっては、殿馬はショパンの『別れの曲』を得意としていましたし、山縣選手も同じくショパンの幻想即興曲を人前で披露したことがありそうです。
課題は打撃です。ドラフトを意識した春は打率.366のリーグ4位と奮闘しましたが秋は打率.238と失速していまいました。
さあ、ここは殿馬の代名詞、『秘打・白鳥の湖』を参考にする時かもしれません。ちょっとふざけすぎましたね…。
ということで、まるで殿馬の紹介となった観もありますが、母校の小宮山悟監督はオジー・スミスと評し、本人はロッテで活躍した小坂誠さんが目標とのこと。
どちらにしても個性あふれるプレイヤーとして、プロ野球ファンを魅了してくれることを期待しています」
背番号63 ドラフト6位 山城 航太郎投手 右投右打 法政大学
「150キロのボリュームある直球と縦のスライダー、フォークボール、ひとつひとつの球はプロでも十分通用しますし、元野手だけに牽制やフィールディングも上手いと担当スカウトが早くから推薦していた選手です。
彼は運の良い選手かもしれません。高校と大学の監督の間では『山城は野手でプロへいかせよう』という話になっていたはずなのですが、大学監督交代のどさくさに紛れて初練習でシレっと投手チームへいったのが投手山城の始まりでした。本当は投手がしたかったのだそうです。
大学最終シーズン、それまで実績も経験もわずか。素材は良くても指名には決め手に欠けていました。そんなドラフト会議のわずか5日前。公式戦で初めて5回を投げ初勝利。ギリギリでアピールできたのです。
そして、ドラフト当日にもありました。
山城選手は支配下指名でなければ社会人に進む予定でした。ファイターズは支配下5人でドラフトを終了する予定でしたが、急遽もう1名必要ということになり、そこに滑り込んだのが山城くんでした。
調査書には、こんなコメントもあります。『プロ野球はアマで活躍した人が活躍できる場ではなく、入ってからが勝負の面白い舞台』。さあプロに入ってしまいました。この面白い舞台で君らしく存分に活躍することを願っています」