多様化する”おせち”…100人調査で7割が「おせち買う」 予算は2万円台が最多 1980年頃は妻や母の手作り”おせち”を望む男性が多かったが…2000年頃からおせちを買う人が増加_おせち変遷
【3万円以上】
「夫と2人でいつもお願いしている日本料理屋さん。1年間で1番の贅沢を正月にする。どれを食べてもすごく美味しくて、3人前を2人で何日かかけて食べる。最近、旅行にも行っていないので」
【2万円~4万円未満】
「ネットで買う」
【2万円~3万円未満】
「とんでん。豪華ですよ」
【2万円~3万円未満】
「全体では10人くらいになる。孫はおせちを食べないので、大人だけ1口つまむ感じ。4~5人分のおせち。サザエ。今年で撤退するということで、今回で最後だった」
【買わない派】
「部分的な物は自分で作るので購入は考えていない」
「3人で食べるには量が多かったりするので、おせちとは関係なく、家族が集まった時には何か食べる感じ」
北海道民100人に調査したところ、7割がおせちを買い、値段は2万円台が多いという結果に。物価高の影響というよりは、家族構成に合わせて多種多様なおせちを楽しむ文化に変わってきています。
実はおせちがデパートなどに並ぶようになったのは1980年ごろ。当時のおせちに関するニュースは…。
「先ほどから長い列を作って、おせち料理、黒豆や昆布巻きを買っているお母さんたちがいます。若いお母さんたちに聞いてみますと、『作り方を知らない』という答えが返ってきました。そこで今日、既製のおせち料理を食べさせられるお父さんたちに話を聞いてみました。」(リポーター)
「やっぱり家庭の味は大事だと思いますけど、自分の家の味を大事にした方がいいんじゃないですか」(男性)
「俺たち所帯持ちには妻の手料理でゆっくり食べたい」(男性)
「私もそろそろおせち料理の作り方を覚えなければならない年齢になったのですが、既製品で済ませてしまいそう。お父さんたちは奥様のおせちを希望しています」(リポーター)
妻や母が作るのが当たり前だった時代から、おせちを「買う」方向に流れが大きく変わったのが2000年ごろ。不況が続く中で、働く女性が増えたことが大きな要因のひとつで、このころからデパートのおせち販売量が急増。
2008年には、おせち人気の高まりで、デパートの試食会に大勢の人が詰めかけるほどに。
そして、10年ほど前からは一人用のおせちも登場。コロナ禍で、より注目を集めました。
家族構成や働き方と共に変わってきたおせち事情。2025年も、年に一度の贅沢な味を楽しむ人が多くなりそうです。