札幌の繁華街の“新しい顔” 複合商業施設「ココノ ススキノ」が開業から1年 お得な期間限定メニューも…人の流れが変化 高校生も集まる場所に “夜の街”から“昼も眠らない街”へ
「勉強ができる雰囲気だし、いっぱい食べるものもあるから終わった後に食事もできる。そこがいい」
「『ココノ ススキノ』は、若い人たちも来やすい場所だと思う」(いずれも勉強をしていた高校生)
かつて、“ススキノ”ではあまり見られなかった若い世代も利用しているようです。
さらに、「夜の街」のイメージが強いススキノですが、日中にも大勢の人たちが利用しています。
携帯電話の情報から人流データを調査している札幌市立大学の高橋尚人教授によると、「ココノ ススキノ」の誕生により変化がみられるといいます。
10月最終金曜日の“ススキノ”の人流を2019年と比べると、2024年は朝から日中にかけての時間帯で増加しています。
「コロナ禍を経て夜の人流が減っている傾向にはあるが、その中でも『ココノススキノ』の開業前後をみると、昼間の人出が増えている特徴がある。夜から昼にシフトしていると言える」(札幌市立大学 高橋 尚人教授)
”ススキノ”の人流のピーク時間を見てみると、2019年は午後9時ごろ。
それに対して2024年は、午後7時ごろにピークを迎え午後9時ごろまで横這いで続いています。
人出が早まり、分散しているのが分かります。
タウン情報誌「すすきの通信」編集長の山本尚志さんも、街全体に変化が起きていることを実感しています。
「昼間営業している店がかなり多くなっている。特にいま人気があるのは、ジンギスカンやラーメン、スープカレーなど札幌の名物料理を出す店が、行列ができるほど人気になっている」(情報誌すすきの通信 山本 尚志 編集長)
これから年末にかけての繁忙期、今まではあまり見られなかった日中の需要に“ススキノ”では期待が膨らんでいるといいます。
「ココノ ススキノ」開業から1年。
街は変化を続けています。