【園児 給食喉つまらせ死亡】1歳の男の子が“薄切り豚肉”つまらせたか 心肺停止で搬送され死亡…専門家「咀嚼する力が未熟…ゆっくりとした環境で食事すること」つまらせた際の対処法は?
こうした事故が起きないためにどのようなことが大切なのでしょうか。
「咀嚼する力はまだ未熟ですので、いろんな注意は必要。水分をとりながら食べさせるとか。それから重要なのは急がせないということ。急いで食べると事故が起こるリスクが高まります。ゆっくりとした環境で食事することが大事」
もし、子どもが喉を詰まらせた場合の対処法は…。
「背中を押して、どんどんどんと、ある程度の力でやる」
「もう少し大きくなると、お腹を圧迫することで詰まったものが出ることがある」(ともに円山ため小児科 多米淳院長)
小さく食べやすくする 安全な食べ方の指導も
子どもたちの食事の現場では通常どんなことに気をつけているのでしょうか?事故のあった保育園とは別の園で取材しました。
札幌市白石区の「白石中央保育園」には0歳から5歳までの子どもたちが通っています。
1歳児クラスの11月15日の給食はニンジンポタージュにタラの香味焼きなどです。子どもたちが安心しておいしい給食を食べられるよう、スタッフは特に安全に配慮しているといいます。
「職員が実際に食べさせるときは、少しずつちぎって食べさせるだとかそういう形はとっています」(白石中央保育園 秦光円園長)
食べ物を小さく食べやすくするだけではなく、安全な食べ方も指導しています。
「基本的に三角食べを指導している。飲み込めるように水分をきちんと取るだとか、口にたくさん頬張るんじゃなくて自分できちんとそしゃくできるような量を口に入れましょうねと」(秦園長)
食事に細心の注意を払っているこちらの保育園では、今回の他の園での事故を受け職員により一層の安全管理を呼びかけたということです。