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怪物OSO18にアーバンベア…ヒグマの出没相次ぐ北海道 “駆除拒否”を北海道猟友会が検討 「駆除が難しい場所の判断をハンターに迫られ、責任を負わされるのは問題」猟銃所持の許可取り消し訴訟の高裁判決受け

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■北海道猟友会は、自治体からのヒグマ駆除の要請を今後、拒否することを検討していることがわかりました。

ヒグマの出没相次ぐ北海道 写真は牛66頭を殺傷し続けた「OSO18」

ヒグマの出没相次ぐ北海道 写真は牛66頭を殺傷し続けた「OSO18」

 近年、ヒグマの被害が相次ぐ北海道。自治体の要請に基づき、ヒグマの駆除を行っている北海道猟友会は、今後、ハンターの生活や身分を守るため、駆除の要請を拒否するよう各支部に通知することを検討していることがわかりました。

 背景には、2018年に砂川市でヒグマ駆除の要請を受けた際、ハンターの男性が発砲した弾が建物に当たる危険性があったとして、猟銃所持の許可を取り消された問題があります。


■処分不当の裁判…先月の控訴審で一審判決を取り消し

高裁判決後に会見を開いたハンターの男性(札幌市内 2024年10月)

高裁判決後に会見を開いたハンターの男性(札幌市内 2024年10月)

 この男性は処分は不当だとして、北海道に処分取り消しを求める裁判を起こしていて、先月の控訴審で札幌高等裁判所は「跳弾により弾道が変化し、建物5軒に到達する恐れがあった」などとして、一審の判決を取り消し、ハンター側の訴えを棄却しました。

■猟友会の幹部「街中や住宅が近くにある場合など駆除が難しい場所の判断をハンターに迫られ、責任を負うのは問題だ」

札幌地裁の裁判官が現場を訪れ、当時の状況を直接確認(2020年)

札幌地裁の裁判官が現場を訪れ、当時の状況を直接確認(2020年)

 猟友会の幹部によりますと、「街中や住宅が近くにある場合など駆除が難しい場所の判断をハンターに迫られ、責任を負うのは問題だ」と話しています。

 ヒグマ駆除の拒否について、猟友会は今月末にも三役会を開き、理事会を経て北海道内71の支部に通知する予定です。



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