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牛襲い続けた怪物ヒグマOSO18…“肉の味”教えたのは人か 進む巨大化と求められる対策

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編集後記

北海道ニュースUHB 田中うた乃

北海道ニュースUHB 田中うた乃

 「怪物グマ」や「忍者グマ」と呼ばれ、北海道東部を震撼させてきた OSO18。牛が襲われた現場を初めて見たときの凄惨な光景は忘れられません。

 OSO18 は対策に手を尽くしても再び現れました。酪農家は怯え、ハンターの捕獲作戦も難航しました。「一体どんなに恐ろしく賢いクマなのだろう」と思いながら、取材を重ねてきました。

 元々普通のヒグマだった OSO18 は、人間の行動により肉食化し、牛を襲うようになった可能性がある――。「OSO18 特別対策班」のリーダー、藤本靖さんは 560 日間にわたり追跡し、この結論に辿り着きました。「OSO18 を怪物にしたのは人間である」。この言葉から学ぶべきことはたくさんあります。

 OSO18 の出現は、ヒグマをめぐる多くの課題を投げかけました。人間側が対策しなければ、同様のヒグマが再び誕生する恐れもあります。人とヒグマの関係はどうあるべきなのか。今後も問い続けていきます。


 ※この記事は北海道ニュースUHBとYahoo!ニュースとの共同連携企画です。肉食化した怪物ヒグマ“OSO18”の生態を追跡取材し、誕生の背景と新たな脅威を探りました。