<北海道の地価公表>「土地の奪い合いじゃないが、みなさん狙っている」住宅地・商業地の“上昇率1位は千歳市” はまさに建設ラッシュ 次世代半導体の量産目指す「ラピダス」進出の効果続く
JR千歳駅から車で7分ほどの国道沿いでは、ショッピングモールが建設中です。
スーパーやホームセンター家電量販店に飲食店、千歳初進出の店も多く、駐車場は1100台分あります。
約45億円かけた市内最大級の複合商業施設で、11月までに開業します。企画した会社は開発ビジネスも過熱していると話します。
「ラピダスが来てから土地の奪い合いじゃないが、みなさん狙っていると思う。1人勝ちしたいと社員一同思っている」(ランドブレイン 斉藤茉佑さん)
期待感は周辺の町にも波及
期待感は周辺の町にも及んでいます。隣の恵庭市も住宅地で地価上昇率10位にランクイン。
JR恵み野駅近くでは、ホームセンターと家電量販店の建設が進んでいました。
ラピダスに端を発した人口増加や町の活性化による地価の上昇。専門家は今後も、周辺に影響が広がっていくとみています。
「人口が10万人超えると、当然住む場所が必要になってくるので、じわじわと戸建住宅にも波及していく。周辺の市町村も含めて」(北海道不動産鑑定士協会 横山幹人理事)
一方、札幌市は商業地の上昇率トップテンに半数の5か所がランクインしました。
観光需要の回復や再開発を背景にしたホテルやマンション需要の高まりが理由とみられ、最上位の5位にはホテルや商業施設の建設が進む中島公園近くの土地が入りました。