【最新】ススキノ首切断事件 母・浩子被告の裁判で“異様な事実次々”と明らかに… 事件前「漂白剤で指紋は消せる?」と検索 「車のGPS履歴は残りますか」とLINE―
「この世の地獄がここにある」 異様な家族関係
その異様な状況について。
「この世の地獄がここにある」(田村浩子 被告)
7月に開かれた2回目の裁判では、父親の修被告が証人として法廷に姿を見せました。
父親は娘がホテルから帰るとき、車を運転。
娘はこの時、キャリーケースからあるものを取り出します。
小ぶりのスイカくらいの大きさのものが入った、黒い袋でした。
「それ何?」(田村修 被告)
「首。拾った」(田村瑠奈 被告)
その後、遺体の一部が入った小瓶を見せられたことで、娘が男性を殺害して首を持ち帰ったことを確信したといいます。
しかし、警察に通報することはできませんでした。
「通報はしなかったのか」(弁護側)
「すぐにでも逮捕されると思った。私の手で警察に突き出すのは娘を裏切ることになる」(田村修 被告)
「瑠奈さんにどうして殺したんだ、首を切断したんだと聞かなかったのはなぜ?」(弁護側)
「想定していなかったので言葉を失った」(田村修 被告)
犯行計画を事前に知っていたか…? 検察側が証拠提出
8月30日の裁判で検察は、修被告が瑠奈被告と一緒に市内のディスカウントストアで刃物を購入していた防犯カメラの映像を証拠として提出。
また事件後に浩子被告が修被告にLINEでこのように聞いたことを明らかにしました。
「そういえば車のGPS履歴は残りますか」(田村浩子 被告)
その後、このメッセージはスマホから削除されたということです。
裁判が進むにつれ、異様な事実が次々に明らかにされていくこの事件。
元検事の磯部弁護士は…
「修被告が事前に瑠奈被告の殺害計画を把握していたのではないかという証拠になるだろうと(検察側が)捉えているのだろう」「(検察としては浩子被告に)やましい気持ちがあったんでしょう、自分のやっていることの違法性というのを把握していたからこそ証拠隠滅的な行動をしていたんじゃないかということに(検察側は)つなげようとしているのかもしれません」(札幌みなみ法律事務所 磯部真士 弁護士)
9月5日には瑠奈被告の裁判の争点などを協議する公判前整理手続きが非公開で開かれます。