ニンジン・ジャガイモ・タマネギ…“カレー”の材料野菜が高騰 専門店は悲鳴「他にかえられない」 キャベツ・トマト・キュウリ…サラダの材料は安値
野菜の高騰が止まりません。
消費者からは切実な声が。
「タマネギが値上がりした。今は250円だが、この前までは198円で買えた」(消費者)
「困るよ、本当に。肉がなくても、野菜だけでも食べたい」(消費者)
「カレーの頻度は減った。子ども用の1人分ならレトルトの方が安いと思い、レトルトのカレーを買っている」(消費者)
ニンジンやジャガイモ、タマネギなどの高値を実感している人が多いようです。
「新タマネギが佐賀県などから入荷するが、『べと病』という収穫を妨げる病気になり、収穫量が少なく苦戦している」(丸一泉商店 キテネ店 田中 秀敏 店長)
札幌市手稲区のスーパー「キテネ食品館」に入る青果店では、2023年に収穫したタマネギやジャガイモを店頭に並べてしのいでいます。
農林水産省の調査によりますと、小売店での平均価格はニンジンが平年と比べて5割以上、ジャガイモは3割近く、タマネギも2割ほど高くなっています。
札幌市北区の「カレー食堂 心」では具材にはもちろん、スープの仕込みにも大量の野菜を使っています。
1か月の仕入れ量はジャガイモが500kg、ニンジン300kg、タマネギ150kgに上ります。
「例年よりタマネギなどは約1.5倍の高値になっている。他のものにかえられないので、我慢するしかない」(カレー食堂 心 坂上 貴之 店長)
カレーには欠かせないタマネギやニンジンの値上がりが直撃。
仕入れに頭を悩ませています。
「九州産から関東産の野菜にかわる時に九州産が急になくなったり、関東産の野菜が生育していなくて入荷できなかったりして、ものすごく高値になる」(坂上 店長)
こちらでは、ジャガイモは北海道の農家から直接仕入れているため影響は少ないといいます。
スーパーには北海道産のものが出回り始め、価格が落ち着いてきた野菜もあります。
最近まで高騰していたキャベツです。