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「私は日本の伝統を守る人になる」 ススキノで”最年少の芸者さん” 稽古にお座敷にアルバイトに… 「芸者という作品」を作り上げる日々

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「瓶釣りゲーム」

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 しかし、お座敷に招かれるのは週に3回程度。


 生活のため、師匠が経営するススキノのバーで週4日ほど働いています。

 「覚悟はしていたんですけど、本当にこんなに大変とは想像がつかなかった。(芸者を)辞めたいと思ったこともたくさんありました」(小梅さん)

 「コロナの時はもうほんとに何にも仕事がなくてかわいそうでしたね」(師匠 澤田啓子さん)

 小梅さんが芸者としてデビューしたのは、2020年1月です。

 直後に新型コロナで、お座敷は全てキャンセルとなりました。

 「最初のうちはお仕事どころかお稽古もできなかったりして結構つらかったですね。ストレスかな、10キロぐらい痩せちゃったりとか、食べられなくなっちゃったりしました」(小梅さん)

 息抜きは、絵を描くこと。

 年に数回は絵画の教室に通います。

 また週に1回は札幌市内の実家に戻って料理も作ります。

 「何かをつくる過程、芸者が何か作品を作り上げていくのが好きです。余計なことを考えないで済むんでしょうね。その世界に入り込んでいます」(小梅さん)

5月に開かれた「お座敷」

5月に開かれた「お座敷」

 5月に開かれた「お座敷」。


 ススキノの有志の会が企画し、約60人の客が集まりました。

 「見た通りきれいですし、日ごろ毎日稽古してますから。昔からある花柳界の文化を会を作って応援していきたい」(ススキノの有志の会の支援者)

 「ドキドキしました。俺のこと見てるんじゃないかって思っちゃう」(男性客)

 「素敵でした」(女性客)

 「習いたくなりました」(女性客)
 
 小梅さんは人の喜ぶ姿が何よりの力になるといいます。

 札幌まつりでは山車の上に乗って、街を行く人たちが喜んでくれるような踊りを披露します。