虐待の2歳女児"衰弱死"事件から5年 悲劇防ぐ取り組み続く 子どもとの接し方がわからない…親子関係改善するアプローチも
美咲さんはセンターのすすめで、放課後等デイサービスに息子を預けるようになり、子育ての相談もするようになりました。
「(息子に)『なんでそんなこと言われないといけないの』という気持ちもあるので、話をしていても途中で、伝わらないからもういいやってなっちゃう。」(美咲さん)
「自分の経験してきたこと、そうでないことの比較が出てきたり、(親と子の)性別の違いもあるしね。優しい二人なんだけどね。」(リライアンス 伊藤 由実子さん)
これまで話すことができなかった子育ての悩みや苦しみを受け止めてくれます。
「お母さんが何を言いたいのか、どんなことで困っているのか、聞いて、共感をして、受け止める。SOSを早めにキャッチして、気持ちが楽になれる時間があればいいなと思っています」(伊藤さん)
「“一人じゃない”という感じです。『助けてください』と言える人がいるというのは大きいです。何となく大丈夫」(美咲さん)
美咲さんは最近、相談に乗ってもらっていた民生委員の誘いで、子育てサロンのボランティアをはじめました。
自分と同じように子育てに悩んでいる親の力になれたらと思っています。
「今もどこかで部屋の中に閉じ込められている子もたくさんいると思う。周りに聞こえないように声を出さないように怒りつけているお母さんは結構いると思う。子育てはみんなが協力してくれないとどうにもならないと思っています」(美咲さん)
「自然体で自分の言葉で親たちと接しているのはとてもいいなと思います。子どもを的確に見ていてくれていて、愛されているよね」(民生委員 五十鈴 理佳さん)
「あなたは一人じゃない」。
地域で親子を支えることが、子どもの命を守ることにつながります。