「たったこれだけ…」 スルメイカ初水揚げが”前代未聞の不漁” 11隻出漁し3隻が”漁獲量ゼロ” 朝市名物のイカ釣りは1匹1200円に 北海道函館市
「コロナ終わって人増えましたからね。せっかく遊びに来て楽しもうとしてる人たちが遊べなくなっちゃうのはかわいそう」(函館朝市の関係者)
不漁が続くのは一体なぜなのか。
スルメイカの生態に詳しい専門家に聞きました。
「日本海を北上してくる『秋生まれ』のスルメイカの群れの資源量自体が少ない。本州の日本海側のスルメイカの水揚げを見てみると去年並み、もしくは去年よりも少ない状況」(道総研函館水産試験場 木村 俊介さん)
原因はまだ解明されていませんが、海水温の上昇により産卵が遅れることやイカの赤ちゃんが生き残れないことなどが指摘されています。
一方、地元の漁師は…。
「マグロが増えているのが原因。イカが追われてしまうということが、我々にとっては苦痛だね」(漁師)
関係者は望みを捨てていませんが、初水揚げが振るわなかったことで、6月5日に出漁したイカ釣り漁船は4隻ほどにとどまりました。